中央銀行は2015年1月6日に最新の外貨準備高統計を発表した。それによると、米ドルの強みに伴う主要貨幣の対米ドルレートの下落から、2014年12月末の外貨準備高は4,189.80億米ドルと前月より24.86億米ドルの減少と2ヶ月連続の減少で、ここ10ヶ月以来の最低となった。2014年の外貨準備高の累計増加額は僅か22億米ドルの増加とここ14年以来最小の増加額となった。
世界ランキングでは、中国(2014年第3四半期まで3.9兆米ドル)、日本(2014年11月末1.2兆米ドル)サウジアラビア7,265億米ドル、スイス4,799億米ドルとなった。ロシアの外貨準備高は12月26日に国際準備により前月比304億米ドル減少の3,885億米ドルとなったことから、世界ランキングでは、台湾はロシアを上回り、6位から5位に前進した。2014年12月末の外貨準備高がロシアを上回った原因は主にレアルの対米ドルレートの大幅下落によるものである。
中央銀行の官員は、「外貨準備高が2ヶ月連続の減少となった原因は、主に米ドルレートの上昇(+12.56%)に伴うユーロなど主要貨幣の米ドル換算後の資産評価額の減少によるものである」と説明した。
統計によれば、2014年の対米ドルレートの下落について、ロシアは▲40%と最大となった。ユーロ、日本円、レアルなどは二桁の下落幅となり、オーストラリアドル、カナダドル、リンギット、台湾元の下落幅は▲5%以上となり、多国の外貨準備高が減少した。
外貨準備高・為替レートの推移[PDFファイル] [61KB]