本文へスキップします。

【全】言語リンク
【全・日】検索フォーム
検索キーワード
【全・日】ヘッダーリンク
【全】言語リンク-SP
【全・日】検索フォーム-SP
検索キーワード
よく検索される語
【全・日】ヘッダーリンク-SP
承認:エディタ
更新日時

2021年11月10日更新

承認:エディタ
 経済部統計処は10月25日、最新の工業生産動向を発表した。これによると、9月の工業生産指数は138.97、前年同月比+12.24%と指数として過去最高となった。このうち、製造業生産指数は141.01、前年同月比+12.78%と指数として過去最高となったほか、両方とも20ヶ月連続のプラス成長となった。1月~9月の工業生産指数は前年同期比+15.43%となった。経済部の担当者は、「消費性電子新商品の発売、欧米年末消費シーズンの到来により、10月の工業生産及び製造業生産は引き続き高成長を維持する」とみている。
 業種別についてみると、情報電子産業について、国際ブランドの消費性電子新商品の発売、加えて5G、高速演算、IoTへの需要増加、業者による生産拡大はウェハーの委託生産、ICアセンブリーテスト、大型パネルの持続的な生産をもたらしたことから、9月の電子部品業生産指数は前年同月比+19.41%と指数として過去最高となり、製造業生産の増加に大きく寄与した。また、SSD(ソリッドステートドライブ)、テレビ、VR装置、自動化設備の増産が持続しているものの、スマホデュアルレンズの受注減少によるモバイル装置の減産が一部の増加幅を相殺したことから、パソコン電子産品及び光学製品業は前年同月比+2.04%となった。
 伝統産業について、プラスチック化学、鋼鉄などへの需要増加、昨年同月は工場点検によって基準値が低かったことから、化学原材料業、及び基本金属業はそれぞれ+9.99%、+8.90%となった。半導体、5G産業、自動化設備への需要増加により、機械設備業は前年同月比+24.55%となった。新型コロナウイルス感染拡大による自動車購入シーズンの延長、低公害車買い替えの補助効果、欧米市場による自動車部品への需要増加により、自動車及びその部品業は前年同月比+12.38%となった。
 黄偉傑・経済部統計処副処長は、「世界景気の堅調な回復に伴う最終需要の持続的な拡大、消費性電子新商品の持続的な発売、新興テクノロジー応用の加速は各主要業種の増産をもたらし、9月の工業生産及び製造業生産指数とも過去最高を押し上げた。第3四半期の製造業生産指数は137.96、前年同期比+14.17%と9四半期連続してプラス成長となったほか、指数として2四半期連続して過去最高となった」と述べた。
 統計処の調査によると、10月の生産指数に対する業者の見方は増加11.5%、横ばい73.5%、減少15%となった。製造業生産動向指数について、社数ベースでは48.3、生産高ベースでは52.8と10月の生産指数は9月より増加する見通しである。
 黄・副処長は、「世界が新型コロナウイルス感染拡大の暗雲に覆われ、中国大陸の計画停電の実施によるサプライチェーンの乱れは経済成長の不確定要素を増加させたものの、ワクチン接種率の増加、主要経済国による経済振興策の施行により、世界の貿易経済は引き続き堅調な成長を維持し、加えて国際ブランドの消費性電子新商品の相次ぐ発売、欧米年末消費シーズンの到来による在庫補填の需要増加などは製造業生産の増産に一助となることから、10月の製造業生産指数は+15.6%~+17.4%となる見込み」との見方を示した。





工業生産指数の前年比伸び率(製造業種別)

コンテンツ