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令和4年11月1日更新

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 中央銀行は10月5日に最新の外貨準備高統計を発表した。これによると、9月末の外貨準備高は前月比43.75億米ドル減少の5,411.07億米ドルと直近1年半以来の最低となったほか、月当たりで見れば過去12年以来最大の減少幅となった。蔡炯民・中央銀行外為局長は、「9月の外貨準備高が減少した3つの原因があり、第一に米ドル高の持続により、ユーロなどの主要通貨の対米ドルレートの減価による米ドル換算後の資産価値の減少、第二に大量な外資流出、第三に為替市場の安定を守るために市場介入を行ったことによるものである」と説明した。
 統計によると、9月の国際間における米ドル指数は+3.14%の大幅増となり、米ドル以外の主要通貨の対米ドルレートは大幅に減価し、具体的には、ユーロ▲2.33%、人民元▲3.02%、日本円▲4.24%、オーストラリアドル▲5.74%、イギリスボンド▲5.1%、カナダドル▲4.67%、台湾元▲4.46%となった。
 9月の外資による株売り越し額は1,685.42億台湾元となったほか、現金配当も海外に送金したことから、中央銀行は為替市場の秩序を守るために市場介入を行った。蔡局長は、「9月の外資の元金及び投資収益を合わせた外資の海外送金額は約80億米ドルと8月と横ばいとなったが、供給面における輸出業者によるドル売りが相対的に少なかったため、為替市場の秩序を守るためにドル売り介入を行い、結果として外貨準備高の減少につながった」と説明した。また、「上半期の為替市場の安定を守るドル売り介入額は82.5億米ドルとなった。今後、外資の大量流出が継続すれば、中央銀行は為替安定の責任を果たして必要な時期に市場介入を行う見込みであり、足元の外貨準備高はそれを対応するには問題はない」と述べた。
 9月の株価指数は1,670ポイントの暴落、加えて外資による株売り越し、海外送金が増加したことから、9月末の外資企業による国内株式・債券保有額(時価ベース)及び台湾元預金残高の合計額は前月比912億米ドル減少の4,369億米ドルと直近27ヶ月の最低となり、外貨準備高に占める割合は前月比16%ポイント減少の81%と直近28ヶ月で最低となった。
 

外貨準備高・為替レートの推移