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2020年 9月 10日

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 中央銀行は8月24日、最新のマネーサプライを発表した。これによると、資金の大量流入、及び銀行貸出・投資の増加により、7月のM1b及びM2の対前年比伸び率(期中平均ベース)はそれぞれ+10.3%、+5.89%と、それぞれ2010年10月以来、2015年12月以来の最高水準となった。1月~7月の累計では、M1b及びM2の対前年比伸び率はそれぞれ+8.17%、+4.72%となった。

 株式市場の活況により、7月の個人投資家の証券投資動向を反映する6月の証券振替決済預金は前月比1,483億元増加の2兆4,941億元と過去最高を記録したほか、月当たりの増加額も1998年3月以来の高水準となった。また、7月の月平均の株価指数は12,256ポイントと過去最高となり、日次平均の株式取引高は2,148億元と2007年8月(13年)以来の最高となった。融資残高は1,920億元と直近7ヶ月の最高となった。

 市場資金が潤沢しており、統計によると、7月の全体の普通預金残高は前月比4,136億元増加の18兆3,308億元、前年同月比+10%以上となり、金額として過去最高を更新した。呉懿娟・中央銀行経済研究処副処長は、「7月のM2の対前年比伸び率の増加は主に、外資の持続流入、銀行による民間部門への貸出及び投資が増加したことによるものである。また、普通預金の増加は主に、株式市場の活況、証券振替決済預金の大幅増によるものである。証券振替決済預金の大幅増は主に、個人投資家による株式投資比率の高まり、株現金配当を証券振替決済預金にストックし、また、デイトレードの増加により、資金調達度の高い普通預金にシフトしたことによるものである。」と説明した。

 7月の外国人による台湾元建て預金残高は前月比589億元増加の2,354億元まで増加し、2018年9月以来の最高となった。これについて、呉副処長は、「これは主に、外資の純流入が持続し、株現金配当の支給によるものである」と述べた。7月の外資純流入額は約9.28億元、株買い越し額は56.8億元となった。


                        金融動向表


(注)
*M1a:通貨発行額。企業・個人(非営利団体含む)の当座預金および流動性預金残高の総額。
*M1b:M1aに個人の非定期性積立預金残高を加えたもの。
*M2:M1bに企業・個人の定期性預金残高、外貨預金、外国人による台湾元建て預金残高などを加えたもの。