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2023年7月31日更新

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 行政院主計総処は7月6日、最新の物価調査結果を発表した。同調査によると、青果類価格の暴落、鶏卵及びサラダ油価格の上昇幅の縮小により、6月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比+1.75%に下落し、23ヶ月ぶりに2%台を下回った。また、生産者物価(PPI)の下落幅が引続き拡大し、インフレの圧力が緩和し、7月の消費者物価は継続的に2%を下回ると見込まれている。
 曹志弘 主計総処総合統計処専門委員は、「鶏卵供給の安定、大豆の国際価格の下落により、6月の鶏卵価格は前年同月比+7.1%と上昇幅が縮小し、過去20ヶ月で最低となった。サラダ油は同+3.9%と過去26ヶ月で最低となった。また、好天候による青果供給の増加から、果物及び野菜価格はそれぞれ▲17.9%、▲7.5%となり、消費者物価の下落に大きく寄与した」と述べた。
 消費者物価(インフレ率)は2021年8月から2%台を突破し、一時的に3%台超となり、22ヶ月連続して2%台超となった後、今年の6月はようやく2%台を割った。曹 専門委員は、「6月の消費者物価が23ヶ月ぶりに2%台を割り、27ヶ月で最低となったことは、インフレの圧力が緩和されたことを反映している。また、行政院物価安定チームが注視している17項目の重要民生物資価格の上昇幅も+4.47%に下落し、直近14ヶ月で最低となった。一方、インフレ率が2%台を割ったものの、ポストコロナにおける生活が正常化に戻り、レジャー娯楽消費の増加により、娯楽サービス費が明らかに上昇したほか、家賃及び外食価格の大幅上昇は民衆に物価上昇の圧力を強く感じさせる」と指摘した。
 将来を展望すると、世界景気の減速、各国中銀による金融引締め策の持続、国際農工原材料価格下落の持続により、輸入物価(台湾元ベース)は前年同月比▲9.52%と過去32ヶ月最大の下落幅となったほか、生産者物価(PPI)も▲4.84%と統計以来最大の下落幅となった。これについて、曹 専門委員は、「輸入物価、生産者物価がインフレ率の先行指標となり、輸入インフレ圧力が大幅に減少したことを反映し、7月のインフレ率は引き続き2%を下回る見込み。一方、2%以下のインフレ率が常態化となるかについて、8月の最新予測を発表する際、明らかになる見込み」と述べた。
 




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