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2021年03月30日

日台友情台北

【東日本大震災の日台友情エピソード】(陳宜君さんからの投稿)

陳宜君さんから、福島県への想いが溢れるエピソードをお寄せいただきました。日本に留学した台湾の学生が東北復興に関わってくださっていることがとても感動的です!
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2016年千葉商科大学の交換留学生だった時、私は勅使河原隆行先生の研究室の活動を通して東日本大震災の復興活動に触れました。勅使河原先生は社会貢献活動家の専門知識を地方創生の研究に活用しています。先生は学生達にいつも、教室内での勉強以上に現場を訪れることが大切で、地元の人との交流を通じてこそ地方が抱える問題の解決能力を養うことに繋がると言っていました。研究室では東北の被災者支援、「田んぼアートプロジェクト」、復興支援丼の販売などの地方創生活動を行っており、私も東北復興を目的とした様々な活動に参加しました。中でも私が最も多く参加したのは、2014年から毎年行われ東日本大震災の復興の象徴となっている福島県相馬市の「田んぼアートプロジェクト」です。
「田んぼアートプロジェクト」は、5月の田植え体験、7月の田んぼ観賞祭、9月の大収穫祭の3つに分かれています。私が初めて福島県の人と触れ合ったのは2016年の観賞祭の時です。異なる領域の人達が心を一つに協力し合い復興に尽力する様子にとても感動しました。私は千葉商大での留学を終えた後も、東北大学の交換留学生として日本に残り、その後の1年間で約4回福島を訪れました。(宮城県からとても近いのです。)

福島県はとても魅力的な地域です。観光産業が主ですが、米の生産量も多く、地元の人はいつも私に、福島の米は最も安全だと胸をはって保証できると話していました。福島を訪れた際は毎回、放射能の影響を受けた浪江駅にも行きました。郵便局や飲食店数軒が既に営業を開始しているのを見てとても嬉しかったのを覚えています。当時大学生だった私は、主催者と一緒にイベント開催地探し、山で竹を取っての伝統玩具の製作、食材準備などを通して、他の参加者とともに福島の方と交流しました。毎回の活動を終えるたび、価値を感じ、経験を学び、身も心も満たされるような大きな収穫を得たと感じていました。
今振り返ると、当時私が参加した福島での復興支援活動は、実は地方創生の概念に即したものであったと気づきました。私はこれらの活動から、「人」こそが最も重要な鍵であることをはっきりと理解しました。協力したいと思うだけで人と地域は繋がり、そして地域の人の中で一緒に活動することで団結力や共通認識を生み出すのです。
私は台湾に戻った今、台日交流経験の共有や学術領域の研究促進を行うとともに、学生に、海外経験や国際的視野を身につけ、多文化共生社会での生活を通して、努力する価値がある役割を見つけ社会に貢献するよう伝えています。
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