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2021年04月01日

日台友情台北

【東日本大震災の日台友情エピソード】(山本幸男さんからの投稿)

東日本大震災当時、台湾日本人会の事務局総幹事をしていた山本幸男さんからの投稿です。台湾日本人会は2011年10月の「NHKのど自慢イン台湾」の実施にご尽力されました。山本さんは現在も台湾在住で日々日台交流のため忙しくされています。
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東日本大震災以降で「日台の友情」シーンを大きく変えたのは2011年10月29日に全国放送された「NHKのど自慢イン台湾」でした。
「のど自慢イン台湾」は、長年にわたる多くの日台の人の熱い思いやNHKへの陳情が漸く叶い、2010年暮れに台北での開催が決定しました。年明けから台湾日本人会を中心に実行委員会の立ち上げ準備を始め、100名ほどの有志を募っていました。
それが突然の大地震で実行委員会の準備作業も全部ストップしました。被害状況から、NHKはとても半年後に「のど自慢イン台湾」は実施できないだろうと、台湾にいる皆が半分諦めていました。しかし震災直後から台湾の方々が官民挙げてとても献身的に日本の被災地支援に動いておられることを見聞し、我々も先ずは日本への義援金集めをしようと方向転換していきました。大きな義援金集めは日本人会としても初めての経験でしたが、多くの方からの支援により約1億円の義援金が集まりました。台湾から日本への義援金は全体で200億円(当時)もの大きな金額が集まり誰もがびっくりするほどでした。台湾全土からの東北復興支援への熱い思いがふつふつと伝わってきました。

5月末にはこの義援金集めも一段落し、NHKも実行委員会側も原点に戻って「のど自慢イン台湾」をオリジナル通りに実行しよう、台湾への感謝の気持ちを表そう、準備期間が短かくても是非成功させようとの思いに変わってきました。会場は2,500名収容できる国父紀念館に決まりました。次に出場者の選考となり、希望者は台湾の方が約1,500組と圧倒的に多く、予選選考は大いに難航しながらも、最終的には台湾の方19組、日本の方4組、日台ペア1組の計25組が出場し、ゲストの吉幾三さん、小林幸子さんとともに大いに盛り上がりました。最終的には基隆の陳世洋さんが五木ひろし「暖簾」でチャンピオンになり、翌年3月の渋谷NHKホールでのグランドチャンピオン大会にも招待されました。

この放送を見た日本全国の人は、なぜ台湾の人は老若男女を問わずこんなに日本の歌が好きで上手に歌えるのか不思議に思ったようです。それまでは台湾のこと、日台の歴史的な複雑な関係も多くの日本人にはよく知られてこなかったのが実情です。こののど自慢の全国放送が一つの大きな契機になって日台の人的往来が急激に増えていくターニングポイントになったと思います。このNHKのど自慢の開催経緯は慶応大学の池井優教授が「法学研究」(2012年9月)に論文「日台関係の一考察~NHKのど自慢in台湾の実現をめぐって」としても記録に残しておられます。関係者の熱い思いが実ったストーリーです。その後、アジアの国々からもNHKへの開催誘致が続いていますが、まだどこも実現していません。

山本幸男(台湾協会・台湾連絡事務所長(元台湾日本人会事務局総幹事))
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