台湾・高雄概要
1.面積(2019年1月現在)
台湾 ・・・36,193 km2(※参考:九州42,137 km2)
高雄市・・・2,947 km2
台北市・・・271.7 km2
2.人口(2019年1月現在)
台湾 ・・・2,359.0 万人
高雄市・・・277.4 万人
台北市・・・266.7 万人
3.気候(統計期間2015年、中央気象局)
台北 ・・・平均気温 23.2℃ 平均降水量・・・・・・・2,519mm
高雄 ・・・平均気温 25.4℃ 平均降水量・・・・・・・1,344mm
4.言語
中国語(台湾では「国語」と呼ばれ公用語とされている)・台湾語(閩南語)・客家語・原住民諸語。
(注:南部では台湾語の使用率が高い)
漢字表記は「繁体字」と呼ばれる字体を使用。
5.外交関係国(2020年4月現在)
15ヵ国(大洋州4ヵ国、欧州1ヵ国、アフリカ1ヵ国、中南米・カリブ9ヵ国)
6.総統及び行政院直轄市市長
総統・・蔡英文(民進党) 副総統・・陳建仁(民進党)
台北市長・・柯文哲(無所属) 新北市長・・侯友宜(國民党)
台中市長・・盧秀燕(國民党) 桃園市長・・鄭文燦(民進党)
高雄市長・・韓國瑜(國民党) 台南市長・・黃偉哲(民進党)
7.国民総生産(GNP)(2013年)(中華民国主計處より)
4,893億米ドル:(一人あたりの国民総生産・・21,035米ドル)
8.在留邦人関係
在留邦人数(高雄事務所管轄地域内)・・3,225人(うち高雄市1,978人)
(2019年2月データ)
日系企業数・・高雄事務所管轄地域285社
(2018年10月データ)
9.『高雄』の由来
台湾が日本に割譲された1895年、今の高雄は「打狗」と呼ばれていたが、これを聞いた日本人が優雅でないということで、この地名を日本語の同一音の「高雄」(1920年)に改めた。
10.台湾の祭日(2020年)
1月1日 |
元旦 |
4月3日 |
清明節 |
1月24日 |
旧暦大晦日(☆) |
6月25日 |
端午の節句(☆) |
1月25日~1月29日 |
春節(☆) |
10月1日 |
中秋節(☆) |
2月28日 |
二二八記念日 |
10月9日 |
国慶節 |
【注:(☆)は旧暦に合わせますので毎年日が違います】
11.通貨
通貨単位は「NT$(ニュー台湾ドル)」と呼ばれ、その単位は「元(げん)」で表される。紙幣は2,000元、1,000元、500元、200元、100元の5種類、硬貨は50元、20元、10元、5元、1元の5種類がある。
(2019年2月19日現在のレート 1NT$≒約3.59円)
12.物価
食費及び交通費は日本よりも安いが、デパート内の商品の値段は日本とほぼ変わらない(日本製品は日本より割高)。レストランの値段はピンからキリまであり、本場風味の各国料理は、日本と同額またはそれ以上。
日系デパートとしては、漢神(阪神)、三越、そごう、阪急があり、日系ブランドや商品も多数取り揃えている。食料品から衣料品まで日本で販売されているものと大差のないものが購入可能である。その以外に、義大世界(E-DA WORLD)とタロコパーク(太魯閣草衙道購物中心)などの王型複合商業施設がある。
義大世界は、2010年12月、大手鉄鋼グループ義聯集団が高雄市大樹区(仏光山付近)に建設した。テーマパークや2つのホテル、飲食店等の他、台湾最大のアウトレットモールが併設されている。現在、グッチをはじめ世界の有名ブランドが約200店出店(将来300店舗出店予定)しており、各ブランド品を手頃な価格で提供している。高雄市の郊外に位置し、市内中心部から車で約1時間かかるため、車か専用のシャトルバスなどを利用する必要がある。
タロコパークは、2016年5月にオープンした大型複合商業施設である。8.7ヘクタールの敷地にはショッピングモール、映画館、観覧車、グルメ街などに加え、日本の鈴鹿サーキットの協力で建造された実物の10分の1サイズのカート場が併設されている。総床面積3万4600坪のうち娯楽施設は35%、飲食は26%、他の商業施設で7割を占める商店部分は39%にとどめ、スポーツと娯楽施設で差別化を図っている。高雄国際空港からMRTで1駅、高雄駅からは7駅と絶好のロケーションに位置する。
また、スーパーマーケット(超級市場)、コンビニ(便利商店)等も多く、ほとんどの生活必需品は現地調達が可能。
13.電話
(1)市内・市外電話
公衆電話は硬貨式とカード式の2種類があり、市内通話料は1分1元。テレホンカードはホテルのフロントやコンビニで購入できる。
(2)国際電話
ホテル部屋や「ISD又は」「国際国内直撥共用」と書かれている公衆電話から通話可能。日本にかけた場合の通話料は3分100元が目安。
日本にかける場合は「002」+国番号(日本は81)+市外局番(0を省く)+電話番号。
(例)日本台湾交流協会東京本部 002-81-3-5573-2600
(3)コレクトコール 0080-181-0051(日本語可)
14.郵便
市内各所に郵便局・郵便ポストがあり、ホテルでも郵便サービスを行っている。日本に出す場合は、葉書が10元、封書が13元~、配達所用日数は約1週間。EMSを利用すると3~4日で着く。国内郵便は葉書2.5元、封書5元、速達25元。
15.市内の交通
(1)タクシー
タクシー(計程車)は市内・空港で容易につかまえられる。料金は、初乗り1,500mまで85元、以降250m毎に5元加算される。(都市部はメーター制だが、地方では交渉制の場合もある。)夜間(23:00~6:00)は2割増となる。トランク使用は10元加算。空港から乗車する場合は、50元加算されることがある。また、春節期間中は50元加算される。
運転手に英語が通じないことが多いので、予め行き先を紙に漢字で書くか、行き先の住所や地図を書いた名刺を運転手に渡すと良い。
昼間の乗車は基本的に安全ではあるが、やはり個人のものではなく、会社登録されているタクシー利用が望ましい。
<無線タクシー>
中華大車隊 (07)725-8777 ( 全車GPS付)
大發衛星大車隊 (07)330-8888
台湾大車隊 (07)405-8888 (携帯から55688)

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料金
初乗り・・・・・・85元
空港から・・・・+50元
呼び出し・・・・+10元
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(2)市内バス
MRT開通にともない市内バス整備も進み、乗車が便利になってきている。市内各所70系統近く走っており、発車間隔は10~25分程度。乗車前にインターネット等で路線を調べておいたほうがよい。料金は12元で、MRTの「一卡通/I pass」が市内バス利用時も共通で使用可能。(現金支払いの場合はおつりが出ないので、乗車前に小銭を用意しておいた方がよい。)バス停には電光掲示板が設置されており、リアルタイムで待ち時間が表示される。有料音声サービスで、現在の運行状況などを調べることもできる。(07-749-7100 日本語サービスあり)
また、市内の主要地点を巡る「168環状幹線バス」も便利。
(3)MRT(中国語は「捷運」)
2008年に開通した高雄市内(西南地域)を縦横につなぐ交通システム。高雄市内を南北に走るレッドラインと東西に走るオレンジラインの2線がある。
乗車料金は20元~60元で、自動販売機にて目的地までの料金を投入し、トークンを購入する必要がある。その他に駅の窓口では交通プリペイドカード「一卡通/I pass(200元)」や旅行者向けに「一日券(150元)」も販売されている。なお、「一卡通/I pass」はコンビニでも販売されている。
(4)ライトレール/LRT(中国語は「輕軌」)
台湾・高雄で建設中のLRT(次世代型路面電車)は、全線にわたって架線がないのが特徴である。また、軌道敷の80%は緑化が施され、駅舎も緑に覆われたデザインを採用するなど、景観や環境に配慮した設計になっている。高雄市内をぐるりと囲むように走る、全長22.1kmのLRTの建設が最終的な完成像である。うち、海側を走る8.7kmの第1期工事区間内の、籬仔内-凱旋中華間の2.2 kmが2015年10月にプレ開業された。
また2016年2月には凱旋中華-高雄展覧館間で試運転が開始され、同年6月には籬仔内-高雄展覧館間へと運転区間が延長されるなど、着々と工事が進められている。乗車の際はMRTと同様、自動販売機でトークンを購入するか、交通プリペイドカード(一卡通/I pass)を使用し料金を支払う必要があるが、現時点では運賃は無料である。
(5)City Bike(公共レンタサイクル)
MRT駅を中心として高雄市内各地に設置されたレンタル所で自転車を借りることができ、移動先の別のレンタル所に返却することができる。レンタルするには一卡通/I passを登録するかクレジットカードを使用する必要がある。登録するには台湾での身分証番号が必要であるため、観光など一時的な滞在の場合は、クレジットカードでのレンタルをおすすめする。料金システムは、レンタル後30分以内に返却すれば無料、90分までであれば10元、それ以上は30分ごとに20元となっている。
高雄市政府環保局が民間企業に委託して実現させたもので、同局がスマートフォンアプリも出している。同アプリを使用すれば周辺にあるレンタサイクルステーションの場所や、自転車の在庫数状況等を表示することが可能である。
(アプリ名:高雄市公共腳踏車EASY GO!(アンドロイド用)C-Bike(Apple Store用))
(6)台湾高速鉄道
2007年に開通した台北市・台北駅から高雄市・左営駅までを結ぶ台湾新幹線。
2015年12月に苗栗、彰化及び雲林の各駅が開通し、翌年2016年7月には台北市東部に位置する南港駅が開通した。新たな駅の開通に伴い運行ダイヤが変更され、従来左営駅と台北駅間は所要時間96分であったが、95分に短縮された(特急便の場合)。
この台湾新幹線には日本の新幹線技術が投入されており、車輛は700T型を使用している。全車両12輛から成り、指定席、自由席、ビジネス車両の3種席がある。
切符は各駅の窓口及び自動販売機、又は最寄りのコンビニ(7-11、ファミリーマート、Hi-Life)で購入でき、自由席以外の切符は乗車日の28日前からインターネット、専用電話で予約が可能である。指定席切符は早期購入割引サービスがあり、利用日14日~8日前購入で定価の10%、15日~28日前購入で30%割引される。また、定価の15%引きとなる回数券(8回分)、同じく52%引きとなる定期券(30日間)も導入されている。
料金:台北-台中700元、台北-台南1,350元、台北-左営1,490元(※指定席の料金)
16.滞在中の注意点
台湾の治安状況は世界のレベルからみればかなり良好。しかし近年強盗・誘拐・殺人など犯罪が増加しており、注意が必要。
交通事情に関して、車・バイクの交通量が多く、逆走・割り込み・信号無視等交通ルールが守られていない。加えて歩行者の飛び出し、信号無視等もあり交通事故が多発している。特にバイクは歩道を走ったり、車の間をすり抜けたりするため、注意が必要。
また、歩行中横断歩道を渡る際においても「歩行者優先」ではなく、左右確認が必要。
17.緊急連絡先
◎警 察 |
110 |
◎救急車・消防署
|
119 |
◎日本台湾交流協会高雄事務所 |
(07)771-4008 |
◎日本台湾交流協会台北事務所 |
(02)2713-8000 |
◎警察局外事科 サービスステーション
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(07)215-4342(直通) |
18.ホテル
台湾のホテルのランク付けは梅の印で表し、「5つ星」ならぬ「5つ梅」が最高級とされている。多くのホテルで日本語対応可。注意事項は以下の通り。
(1)電源は110V、60Hzです。日本から持参の電気製品はそのまま使えるが、精密機器には変圧器を使用した方が安全。
(2)生水は石灰質の強い硬水なため、備え付けのミネラルウォーターを飲用した方が良い。
(3)ホテルでのチップは、原則的には必要ないが、特別な依頼をした場合は渡してもかまわない(100元程度が相場)。ホテルのレストランでのチップは、サービス料10%が含まれているため不要。