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2021年 2月 9日

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 経済部統計処は1月25日、最新の卸売・小売・飲食レストラン業動態統計を発表した。これによると、2020年12月の卸売業売上額は9,936億元、前年同月比+12.50%と月当たり過去最高となった。このうち、機械器具卸売業は同+21.6%となった。2020年通年の卸売業売上額は10兆5,066億元、前年同期比+2.51%と金額として過去最高額を更新した。

 12月の小売業売上額は3,552億元、前年同月比+1.39%となった。2020年の小売業売上額は3兆8,616億元、前年同期比+0.24%と金額として過去最高額となった。

 黄偉傑・経済部統計処副処長は、「12月の卸売業は、スマホ及び関連部品への需要増加、遠距離技術応用への持続需要がメモリー、パネル、CPUなどの販売好調をもたらしたものの、布及び服飾品卸売業は販売ルートの減少、輸出の不況により、同▲5.7%となった。小売業について、新型コロナウイルス感染の影響により海外消費ができず、加えて株式市場の活況が高級品の販売好調を押上げたことから、布・服飾品小売業売上額は前年同月比+14.9%となった。電動バイク販売の持続減少、一部自動車工場の出荷が遅延されたことにより、自動車部品業は同▲6.6%となった」と述べた。

 2020年第4四半期のネットショッピング売上額は1,005億元、前年同期比+20.6%と小売業売上額全体の9.5%を占めた。このうち、無店舗小売業売上額は同+19.6%となった。これは主に、ネットショップによる記念セールや双11節(11月11日:光棍節)、双12節による販促の実施が売上を押し上げたことによるものである。また、新型コロナウイルス感染の拡大がネット消費の増加をもたらしたことにより、2020年のネッショッピング売上額は3,418億元、前年同期比+19.0%と小売業売上額全体の8.9%を占め、2019年(7.5%)より1.4%ポイントの増加となった。

 12月の飲食レストラン業売上額は718億元、前年同月比▲0.63%となった。12月はクリスマスや忘年会シーズンの好材料があったものの、新型コロナウイルス感染の拡大により、一部の食事会や忘年会が取り消され、宴会をメインとするレストランともマイナス成長となり、増加幅を押し下げたことから、レストラン業は同+0.2%の微増となった。ケータリング及び団体配食業は各国による観光客の出入境禁止の実施継続が機内食の売上に影響を与えたことにより、前年同月比▲23.7%となった。2020年の飲食レストラン業売上額は7,776億元、前年同期比▲4.19%とマイナス成長となった。

 1月を展望すると、黄・副処長は、「1月の卸売業が旧正月のピークシーズンに入り、引き続き成長を維持するものの、港の混雑問題、及びコンテナ供給不足の深刻化は売上成長力を抑えることから、1月の卸売業売上額は前年同期比+12.0%~15.0%となる見込み。また、域内で新型コロナウイルスの感染が再び拡大しつつあることにより、小売業は同▲0.5~▲3.5%となり、飲食レストラン業は▲11.5%~▲14.5%の二桁のマイナスとなる見込み」との見方を示した。



                   卸売・小売・飲食レストラン業動態調査