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2020年 5月 12日

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経済部統計処は4月23日、最新の工業生産動向を発表した。これによると、3月の工業生産指数は115.08、前年同月比+10.41%と2ヶ月連続のプラス成長となった。これは、主に5G振興科学技術及び半導体の輸出受注が増加したことによるものである。このうち、3月の製造業生産指数は116.43、前年同月比+11.09%となり、工業生産、及び、製造業生産の指数ともに同月で過去2番目の高水準となった。第1四半期の製造業生産指数は108.89、前年同期比+9.36%と3四半期連続のプラス成長となったほか、2017年第2四半期以降最大の増加幅となった。

 3月の電子部品業生産指数は131.88(過去最高)、前年同月比+26.04%となった。このうち、5G通信、高速運算への需要増加により、積体電路業生産指数は147.34、前年同月比+40.26%と製造業生産の増加に大きく寄与した。また、液晶パネル及びその部品業は同▲1.10%と17ヶ月ぶり最小の減少幅となった。これは、主に一部振替受注、及び、世界需給バランスの崩れが緩和したことによるものである。パソコン電子及び光学製品業生産指数は164.5、前年同月比+22.16%となった。これは、主にモバイルレンズが中国工場の稼働再開、在庫補填需要の増加、サーバー、ルーター業者による国内生産ラインの拡大、遠距離サービス設備への需要増による各々の増産によるものである。

 王淑娟・経済部統計処副処長は、「新型コロナウィルスの感染拡大の継続に伴う世界経済の減速が最終需要の減少をもたらし、伝統産業の生産に影響を与えたものの、国内ハイエンド半導体の受注増加、サーバー、通販業者による国内生産ラインの拡大が生産力を下支えしている。一方、伝統産業は昨年、米中貿易摩擦の影響を受けたほか、今年は新型コロナウィルスの感染が世界的に拡大したため、需要が減少し、国際原油、鋼品価格の下落は在庫補填を躊躇させることなり、化学原材料業、機械設備業、及び、基本金属業はそれぞれ同▲6.83%、▲3.32%、▲1.81%となった」と述べた。

 今後を展望すると、王副処長は、「5G通信、高速演算、AIなど新興科学技術の持続的な拡大、在宅勤務、通信教育などへの需要増加、我が国の電子部品業が先端優位性を持ち、国内生産の持続拡大が情報電子産業の生産を下支えするものの、新型コロナウィルスの感染拡大により、各国の防疫措置によって経済成長に頭打ちとなり、世界の消費、投資、貿易が減速し、関連サプライチェーン及び生産販売に影響を与える見込み」との見方を示した。


工業生産指数の前年比伸び率(製造業種別)[PDFファイル]