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2021年 1月 8日

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 中央銀行は2020年12 月24日、最新のマネーサプライを発表した。これによると、株価指数の大幅上昇(11月1,176ポイント)、外資純流入額の拡大(58.88億米ドル)により、11月のM1b対前年比伸び率(期中平均ベース)は+14.30%と126ヶ月の最高となり、M2の対前年比伸び率(期中平均ベース)は+7.60%と134ヶ月の最高となった。両者の差は6.7ポイントまで拡大し、123ヶ月で最大の差となった。これは市場における資金が潤沢であることを反映している。1~11月のM1b及びM2の対前年比伸び率はそれぞれ+9.79%、+5.60%となり、マネタリーベースは+8.33%となった。中央銀行の担当者は、「11月のM1b及びM2の対前年比伸び率とも上昇した原因は主に、外資の大量流入、銀行の貸出及び投資の増加によるものである。このうち普通預金は明らかに増加し、企業の現金増資、株投資、ファンドの解約・買取、建設会社の建設収入なども株式市場の活況につながる。資金が普通預金に流入し、国民の理財配置に有利となる。また、定期預金も成長を維持している」という。また、「台湾の長期的に潤沢な資金を供給しており、足元のM1b及びM2 の日平均残高はそれぞれ21.42兆元、49.24兆元と長期以来の高水準を維持している」と述べた。

 11月の普通預金残高は19.34兆元、前年同月比+15.47%と127ヶ月で最大の増加幅となり、金額として13ヶ月で最高となった。これは資金が固定収益から株式市場にシフトし、資金供給が引き続き潤沢であることを示している。
個人投資家の証券投資動向を反映する11月の証券振替決済預金残高は前月比1,343億元増加の2.63兆元と過去最高額となった。個人投資家による株式投資比率が62%と前月(61.5%)を上回った。中央銀行の担当者は、「外資による株式投資比率も28.9%まで上昇し、前月(28.8%)を上回った。11月の外資による株買越し額は1,090億元となり、内外資とも株式投資を積極的に行ったことを反映している」と述べた。

 統計によると、11月の株価指数平均は13,394ポイントまで上昇し、過去最高となった。日次平均の株式取引高は2,219億元と3回目の2,000億元台を突破したほか、融資残高も2,219億元と直近2年で最高となった。

 中央銀行の担当者は、「台湾の株式市場のファンダメンタルズが堅調であり、2020年の経済成長率もプラス成長を維持している。新型コロナウイルスの感染が世界的に拡大しているものの、台湾の外貨収入、及び貿易黒字が拡大している。これは主に、IT産業の安定した成長が内資及び外資の株式投資を押し上げたことによるものである。今後を展望すると、株式市場への資金供給に問題はないものの、新型コロナウイルス感染拡大が世界的与えた影響に注意を払い、特に欧米が相対的に楽観視することができず、不確定要素が依然として存在している」との見方を示した。




                        金融動向表


(注)
*M1a:通貨発行額。企業・個人(非営利団体含む)の当座預金および流動性預金残高の総額。
*M1b:M1aに個人の非定期性積立預金残高を加えたもの。
*M2:M1bに企業・個人の定期性預金残高、外貨預金、外国人による台湾元建て預金残高などを加えたもの。