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2021年 1月 8日

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 経済部統計処は12月23日、最新の工業生産動向を発表した。これによると、11月の工業生産指数は122.99、前年同月比+7.84%と指数として同月で過去二番目の高水準となった。このうち、11月の製造業生産指数は124.97、前年同月比+8.19%と指数として同月で過去最高となった。これは主に、情報電子及び伝統産業とも10ヶ月連続のプラス成長となり、製造業生産の成長を大きく寄与したことによるものである。

 黄偉傑・経済部統計処副処長は、「11月の製造業生産指数が過去最高となった原因は主に、5G、高速演算、遠距離商機などへの需要拡大、消費性電子新商品の継続的な発売による販売好調が、引き続き情報電子工業生産の増産を押上げ、加えて最終需要の拡大、国際原材料価格の上昇が受注増加をもたらし、また、伝統産業の生産拡大などによるものである。また、情報電子産業について、電子部品業は前年同月比+14.18%と大きく寄与した。国際ブランドが継続的に消費性電子新商品の発売、5G通信、高速演算などへの需要増加がウエハーの委託生産の増産をもたらしたことから、積体電路業は前年同月比+17.86%となった」と述べた。

 新型コロナウイルス感染の影響による在宅経済、及び遠距離サービスへの持続的な需要により、液晶パネル及び部品業は前年同月比+11.69%となった。遠距離応用関連設備への需要増加、業者による国内生産の拡大がSDD(フラッシュドライブ)、サーバー、交換器、パソコン設備の部品の持続増産をもたらしたものの、ノートパソコン及びモバイル装置レンズの減産が一部の増加幅を相殺した。

 伝統産業について、化学原材料業は川下産業における防疫関連産品、電子科技への需要増加、昨年基準値が低いことにより、前年同月比+11.52%となった。自動車及びその部品業は前年同月比+12.84%となった。これについて、黄・副処長は、「これは主に、自動車買い替え貨物税補助金の支給が来年1月に終了し、業者による販促の実施などにより小型車、乗用・貨物両用車など国産新車の販売好調をもたらし、自動車部品も国際自動車メーカーからの受注増加により増産したことによるものである」と説明した。

 12月を展望すると、黄・副処長は、「12月の製造業生産指数は+4.4%~7.5%の間となり、また、上半期の低成長から、通年では前年比+6.7%~+7.0%となる見通しである」との見方を示した。統計処の担当者は、「5G通信、IoT、高速演算、AIなど新興応用技術への需要増加、消費性電子新商品の発売及び来年旧正月向けの在庫補填の需要拡大は製造業の増産を押し上げるものの、第2波の新型コロナウイルス感染拡大が世界的に蔓延し、再度厳しい防疫管制措置の実施、世界における貿易及び科技摩擦の持続、国際情勢の不確定要素の高まりなどにより、引き続き密切に観察する必要がある」と述べた。




                工業生産指数の前年比伸び率(製造業業種別)