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2021年11月10日更新

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 中央銀行は10 月25日、最新のマネーサプライを発表した。これによると、9月のM1Bの対前年比伸び率(期中平均ベース)は+14.96%と直近10ヶ月の最低水準となった。M2の対前年比伸び率(期中平均ベース)は+8.69%に上昇した。1月~9月のM1B及びM2の対前年比伸び率はそれぞれ+17.13%、+8.88%となり、9月のM1B及びM2の日平均残高はそれぞれ24.16兆元、52.79兆元と両方とも過去最高額となり、国内の資金が潤沢であることを反映している。
 中央銀行の担当者は、「9月のM1Bの対前年比伸び率が低下した原因は主に、普通預金の伸び悩みによるものである。一方、M2の対前年比伸び率が上昇した原因は主に、外資の純流入、銀行貸出及び投資の増加によるものである」と説明した。
 9月の普通預金残高は21.54兆元に増加し、23ヶ月連続して最高額を更新したものの、年増率では+15.57%と8月の+15.53%に比べ、僅か0.04%ポイントの微増とやや低い成長となった。また、9月の台湾人の台湾元預金残高は前月比112億元減少の2,699億元となった。これは主に、現金配当を取得後、資金を海外に送付する傾向だったことによるものである。
 9月の株価指数は555ポイントの下落となったにもかかわらず、個人投資家の資金動向を表す9月の証券振替決済預金残高は前月比395億元増加の3.16兆元と2020年11月2.63兆元の最高値を記録してから11ヶ月連続して最高額を更新した。
 中央銀行の担当者は、「9月の株価指数は28日、29日の外資による大量の株売越しまでに殆ど17,000ポイント台で推移していた。個人投資家による投資増加、及び現金の持続配当により、9月の月平均の株価指数は前月比150ポイントの上昇となった」と述べた。
 ミニ株取引は2020年10月26日に開放した後、資本金の少ない者の投資誘致効果が大きく発揮され、今年9月末までの11ヶ月の投資額残高は6,600億元超の大幅増となったほか、2020年から直近2年間の累計額は1兆899億元と1兆元台を突破した。中央銀行の担当者は、「これは、個人投資家による株式投資比率が高いことを反映し、6・7月の個人投資家による株式投資比率が7割超を占めていたが、8・9月はそれぞれ68.2%、64.3%に減少したものの、依然として6割台の高水準を維持している」と述べた。
 ここで注意すべきことは、9月の外貨預金残高は前月比1,798億元増加の7.11兆元と過去最高額を更新した。中央銀行の担当者は、「これは主に、輸出の活況、業者による海外売上収入及び投資収益の増加、銀行による外貨預金の優遇金利策の実施によるものであり、法人、個人とも外貨預金の増加に大きく寄与した」と強調した。





金融動向
 


(注)
*M1A:通貨発行額。企業・個人(非営利団体含む)の当座預金および流動性預金残高の総額。
*M1B:M1aに個人の非定期性積立預金残高を加えたもの。
*M2:M1Bに企業・個人の定期性預金残高、外貨預金、外国人による台湾元建て預金残高などを加えたもの。

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