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2020年 11月 9日

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 行政院主計総処は、10月8日に最新の物価調査結果を発表した。同調査によると、9月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比▲0.58%と8ヶ月連続のマイナスとなり、下落幅が予測値を上回ったことから、2020年の消費者物価指数は下方修正されると見込まれている。

 邱淑純・総合統計処専門委員は、「9月のニンニク価格が前年同月比+100.58%の大幅増と過去22年で最大の上昇幅で、各項目では最高となった。ニンニク価格を除いた9月の消費者物価指数は0.03%ポイント下落の▲0.61%にまで下落幅が拡大した」と指摘した。

 また、業者による販促優遇策の実施により、9月の外食価格は前年同月比+0.69%の微増と過去115ヶ月で最小の上昇幅となった。洋食ファーストフード及びテイクアウトコーヒー価格はいずれも前月より下落した。

 第3四半期の消費者物価指数は前年同期比▲0.47%と予測値(▲0.25%)に比べ大幅に下落した。邱・総合統計処専門委員は、「これは消費の低迷を反映するものではなく、主に青果類価格が予想より安くなり、また、業者が多く販促優遇策を打ち出したことによるものである。経済部の統計によると、最近の小売業及び飲食レストラン業の売上額は顕著に成長している。一方、国際通貨基金(IMF)の定義によると、CPIが2四半期連続で下落することをデフレとみなしており、台湾の第2、第3四半期のCPIはそれぞれ▲0.97%、▲0.47%となり、国際通貨基金のデフレ定義に合致したものの、今年のCPIが下落した原因は消費不振ではなく、エネルギー価格の下落によるものである。足元では、デフレ発生の懸念はない」と説明した。

 今年のCPI趨勢を展望すると、邱・総合統計処専門委員は、「第3四半期の下落幅が予想より大きく上回り、10月も引き続き下落することから、2020年のCPI予測値▲0.19%をさらに下方修正する可能性が高い。」との見方を示した。

 業者の出荷価格を図る9月の卸売物価(WPI)は、原油、ニッケル、鉛、亜鉛など基本金属の国際価格が持続的に下落し、前年同月比▲8.12%と17ヶ月連続の下落となったものの、下落幅は4ヶ月連続して縮小した。このうち、輸出入価格及び国内販売価格ともに下落した。


                       物価動向表