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2020年 5月 12日

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 中央銀行は4月24日、最新のマネーサプライを発表した。これによると、3月のM1b及びM2の対前年比伸び率(期中平均ベース)はそれぞれ+7.02%、+4.42%となった。これについて、中央銀行の担当者は、「新型コロナウィルスの感染が世界的に拡大したことを受けて、3月の国際金融市場は劇的に変動し、外資による株売りを受けて海外送金が103.96億米ドルとなったにもかかわらず、M1b及びM2の対前年比伸び率が上昇した要因は、主に銀行の貸出・投資の増加によるものである」と述べた。

 新型コロナウィルスの感染が欧米で拡大し、世界の株式市場においてリスク回避の動きが拡がったことを受けて、台湾の株価指数が10,000ポイント台を割ったことから、個人投資家の証券投資動向を反映する3月の証券振替決済預金は2.24兆元に増加し、過去最高となった。また、日次平均の株式取引高は1,678億元と過去11年(2009年6月)で最高となった。一方、株式市場の激変に伴う空売りの返済増加により、3月の融資残高は前月比647億元減少の1,223億元にまで激減し、過去24年(1996年4月)で最低となった。

 3月は、個人投資家による株式投資割合が56.3%を占め、外資による投資割合が29.9%まで減少した。これは、主に外資による株売越し額が3,591億元となり、一部を海外に送金したことによるものである。また、3月の外国人による台湾元建て預金残高は2月の1,935.4億元から1,850.9億元まで減少した。

 株価の暴落が預金残高の増加をもたらしたことから、3月の普通預金残高は前月比1,406億元増加の17.33兆元と引き続き過去最高額を更新した。定期預金残高は前月比168億元増加の14.44兆元となった。これについて、中央銀行の担当者は、「新型コロナウィルス感染拡大の先行きが不透明であるため、投資行動がリスク回避的となり、普通預金や定期預金の増加をもたらした」との見方を示した。

 3月の外貨預金残高は、企業による売掛金の回収、銀行による外貨預金優遇の実施、投資家による海外投資の回収により、6.28兆元に増加し、前年同月比+7.81%となった。また、銀行のリスクヘッジのニーズにより、超過準備額は1,084億元と過去11年(2009年6月)で最高となった。
 

(注)
*M1a:通貨発行額。企業・個人(非営利団体含む)の当座預金および流動性預金残高の総額。
*M1b:M1aに個人の非定期性積立預金残高を加えたもの。
*M2:M1bに企業・個人の定期性預金残高、外貨預金、外国人による台湾元建て預金残高などを加えたもの。
 


金融動向表[PDFファイル]