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台北事務所
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2023年5月15日更新

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 行政院主計総処は4月11日、最新の物価調査結果を発表した。同調査によると、鶏卵価格が17ヶ月連続して二桁の上昇となったものの、燃料費(ガソリン)、青果類価格の下落と相殺した結果により、3月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比+2.35%と引き続き上昇幅が縮小し、直近4ヶ月の最低水準となった。
 曹志弘・主計総処総合統計処専門委員は、「3月の鶏卵価格は前年同月比+26.5%と17ヶ月連続して二桁の上昇となった。これを受け、3月の外食価格は前年同月比+4.08%と引続き4%台を上回った。鶏卵及び外食は一般の消費項目であり、民衆に物価上昇の圧力を強く感じさせた。」と述べた。このほか、鶏卵価格の大幅増により、行政院物価安定チームが注視している17項目の重要民生物資価格も前年同月比+6%超と直近4ヶ月で最大の上昇幅となった。
 しかし主計総処の担当者は、「消費者物価について、鶏卵、外食価格の上昇幅が拡大した項目もあれば、上昇幅が緩和した項目もあり、燃料費(ガソリン)、野菜価格はマイナスとなった。燃料費、野菜価格の比重が鶏卵より大きかったことから、価格調査項目368項目のCPIは+2.35%に低下し2ヶ月連続の低下となり、直近4ヶ月の最低となった」と指摘した。
 曹・専門委員は、「外食価格は2022年第3四半期にピークに達したのち、上昇幅が漸次に縮小したものの、鶏卵価格の上昇により、3月の外食価格は再び4%台を突破した。今後の鶏卵価格の上昇幅が漸次に縮小し、加えて国際原材料価格の下落、輸入インフレ圧力の緩和により、域内におけるインフレの圧力も緩和されるだろう。」との見方を示した。
 蔡鈺泰・総合統計処長は、「第1四半期の消費者物価(インフレ率)は前年同期比+2.62%と予測値の+2.61%に近く、現状からみて、鶏卵価格の変動は短期的な要素であり、今年のインフレの長期的な要素にはならず、鶏卵の供給が安定すれば、が物価全体に与える影響は弱まる見込み」と述べた。
 世界景気の後退による需要の減少から、3月の生産者物価(PPI)は前年同月比+0.52%と直近15ヶ月の最低となり、輸入物価(台湾元ベース)は同▲1.98%と24ヶ月連続の上昇から下落に転じた。





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