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2020年 10月 6日

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 中央銀行は9 月24日、最新のマネーサプライを発表した。これによると、株式市場の活況、普通預金の大幅増、銀行貸出・投資の増加により、8月のM1b及びM2の対前年比伸び率(期中平均ベース)はそれぞれ+10.96%、+6.69%と、それぞれ過去10年、過去5年で最高となった。足元のM1b及びM2 の日平均残高はそれぞれ20.6兆元、48.28兆元と長期以来の高水準を維持している。これは資金の供給が潤沢であり、株式市場の持続的な活況に有利となることを示している。このうち、個人投資家の証券投資動向を反映する8月の証券振替決済預金残高は2.53兆元と10ヶ月連続して過去最高額を更新した。これにより、普通預金残高は18.61兆元に増加し、過去最高となった。中央銀行の担当者は、「証券振替決済預金の増加は個人投資家による経済面への高いマインドにより、株現金配当を証券振替決済預金にストックし、投資の機会を狙っていることを反映している。また、株式市場の活況、株現金配当の支給、低金利の環境などは普通預金の増加につながる。一方、法人及び個人投資家は株式投資、資金調達に合わせて資金調達度の高い普通預金にシフトしたことから、8月の定期預金残高は前月比630億元減少の14.25兆元となった。」と述べた。

 8月の個人投資家による株式投資比率が62.5%となり、国内投資信託など本土の法人も積極的に投資し、法人の投資割合が徐々に引き上がってきている。中央銀行の担当者は、「外資が流出に逆転したものの、主に株現金配当しか海外に送金しておらず、8月の外資による株式投資比率は小幅に増加した。すなわち、8月の株投資は外資、国内法人、個人投資家ともに積極的であった」と説明した。

 8月の外貨預金は前月比568億元増加の6.61兆元と過去最高額を更新し、前年同月比+15.27%と過去4年半以上で最大の増加幅となった。これは主に、8月の輸出が過去最高となり、業者による外貨借入の増加、法人及び個人の海外投資収益の国内送金、台湾企業の回帰投資による国内送金、昨年基準値の低下などによるものである。



                        金融動向表


(注)
*M1a:通貨発行額。企業・個人(非営利団体含む)の当座預金および流動性預金残高の総額。
*M1b:M1aに個人の非定期性積立預金残高を加えたもの。
*M2:M1bに企業・個人の定期性預金残高、外貨預金、外国人による台湾元建て預金残高などを加えたもの。