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2021年 7月12日更新

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 中央銀行は6 月24日、最新のマネーサプライを発表した。これによると、5月の狭義の通貨供給量を表すM1B対前年比伸び率(期中平均ベース)、及び広義の通貨供給量を表すM2の対前年比伸び率(期中平均ベース)はそれぞれ+17.74%、+9.21%となった。これは主に、外資の純流入、銀行貸出及び投資の増加によるものである。1~5月のM1B及びM2の対前年比伸び率はそれぞれ+18.02%、+8.98%となった。
 蔡恵美・中央銀行経済研究処副処長は、「M2の対前年比伸び率が+9.21%と1999年8月以降で最高となったことは主に二つの要因があり、第一に5月の外資純流入が増加(32.5億米ドル)したこと、第二に銀行による民間部門への債権が大きく伸びたことによる銀行貸出及び投資の増加によるものである」と説明した。
 5月の株式市場は劇的に変動し、外資及び個人投資家とも市場から撤退し資金を口座にストックしたが、完全には撤退せず市場を眺めて投資のチャンスを狙っていることから、個人投資家の資金動向を表す5月の証券振替決済預金残高は前月比119億元増加の3兆51億元と8ヶ月連続して最高額を更新した。5月の証券振替決済預金残高が3兆元台を突破したことについて、蔡・副処長は、「今年に入り、世界各国の株式市場が乱高下状態となったものの、足元の株式市場は悲観的ではない。特に今年の台湾経済成長率が高いことから、個人投資家は資金を一時的に証券振替決済預金口座にストックし、次の投資チャンスを狙っているほか、外資も外国人の台湾元建て預金口座にストックしたことから、5月の外国人による台湾元建て預金残高は3,364億元、前年同月比+87.18%と金額として過去13年超(2008年3月以降)で最高となり、年増率では過去17年(2004年7月以降)で最高となった」と述べた。
 蔡・副処長は、「5月の外資純流入額が32.5億米ドルとなったにも関わらず、外資は株式市場において株売越しとなった。しかし、外資が株を売却したのち、資金を一時的に口座にストックしたことから、5月の外国人による台湾元建て預金残高の増加をもたらした」と説明した。また、「5月の台湾株式市場の変動が大きくなり、月初めの米国科学技術銘柄の下落が台湾株価指数の暴落をもたらし、半ばごろ、国内において新型コロナウイルスの感染拡大により、株価指数が引き続き下落し、5月17日に15,345ポイントの谷底まで下落してから上昇に反転した。統計によれば、5月の月平均の株価指数は16,504ポイントと4月(17,115ポイント)に比べ、611ポイント下落し、日次平均の株式取引高は前月比738億元増加の5,077億元と過去最高を更新した。これは主に、5月の株式市場の乱高下、及びデイトレード取引の活況によるものである」と述べた。

(注)
*M1A:通貨発行額。企業・個人(非営利団体含む)の当座預金および流動性預金残高の総額。
*M1B:M1aに個人の非定期性積立預金残高を加えたもの。
*M2:M1Bに企業・個人の定期性預金残高、外貨預金、外国人による台湾元建て預金残高などを加えたもの。




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