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2021年 5月18日更新

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 経済部統計処は4月23日、最新の工業生産動向を発表した。これによると、3月の工業生産指数は136.16、前年同月比+16.78%となった。このうち、製造業生産指数は139.42、前年同月比+18.05%と両方とも指数として同月で過去最高となり、14ヶ月連続のプラス成長となった。

 業種別についてみると、情報電子産業について、3月の電子部品業は前年同月比+26.68%と指数として過去最高となり、製造業生産の成長に大きく寄与した。このうち、積体電路業は前年同月比+35%となり、液晶パネル及びその部品業はノートパソコン、テレビ、車用パネルへの需要増により、同+26.14%となった。

 伝統産業について、3月の化学原材料業は前年同月比+15.31%となった。これは主に、川下防疫商品、家電、及び消費性電子産品への需要増加が石油化学及びゴム・プラスチック原材料などの増産を押し上げたことによるものである。基本金属業は前年同月比+5.86%となった。これは主に、世界経済の回復、国内工場、ビルの建設などの建築の増加が鋼材への需要増加を押し上げたことによるものである。機械設備業は前年同月比+21.48%となった。これは主に、世界景気の活況、業者による投資拡大、半導体及び5G関連産業による設備自動化への需要増によるものである。

 黄偉傑・経済部統計処副処長は、「工業生産指数及び製造業生産指数が大きく増えた理由は主に、遠距離商機、及び在宅娯楽設備に対する需要増加が持続し、新興科学技術の応用が持続的に需要を拡大し、加えて世界景気の回復による需要増加、国際原材料価格の上昇、川下業者の発注増加が主要川上業者にプラス成長をもたらしたことによるものである。今後を展望すると、世界各国による新型肺炎ワクチンの接種が拡大し、主要経済国による経済刺激策の施行は世界経済回復力の下支えとなるほか、台湾のハイテク半導体の優位性、5G、高速演算、車用電子、IoTなど新興技術応用の持続拡大により、情報電子業は引き続き成長し、また、外需が漸次に増加し、企業資本支出の拡大により、これらの企業から発注を受ける伝統産業に対する需要も引き続き増加することが見込まれる。しかし最近、一部の国の新型コロナウイルス感染拡大が再燃していることによるロックダウンの延長、米中による貿易摩擦及び科技覇権競争の持続はサプライチェーンや生産・販売のテンポに影響を与える恐れがある」と指摘した。

 統計処の官員は、「4月の製造業生産指数は前年比+15.5%~+23.2%の間となるが、前月比では▲3.5%~▲9.5%の間となる見込み」との見方を示した。