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2021年 8月11日更新

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 中央銀行は7 月23日、最新のマネーサプライを発表した。これによると、6月のM1B対前年比伸び率(期中平均ベース)は+17.36%に低下したが、M2の対前年比伸び率(期中平均ベース)は+9.23%に上昇し、過去22年で最高となった。1月~6月のM1B及びM2の対前年比伸び率はそれぞれ+17.90%、+9.02%となった。6月の外資による株売越し額が510億元となり、且つ海外送金額が19.15億米ドルとなったにもかかわらず、株価指数は687ポイントの大幅上昇となった。これは主に、国内の個人投資家が積極的に投資していることによるものであり、個人投資家の資金動向を表す6月の証券振替決済預金残高が3.05兆元と8ヶ月連続して最高額を更新したことに現れた。
 中央銀行の官員は、「M2の対前年比伸び率が継続的に上昇したことは主に、銀行貸出及び投資の増加によるものである。このうち、新型コロナウイルス感染の拡大により、業者による運転資金への需要増加、輸出好調による資金への需要拡大、株式市場の活況による融資残高が3,475億元に増加し、過去10年での最高額となり、証券会社も資金への需要が増加した。個人についても住宅ローンや労働者支援貸付の増加など、貸付は軒並みに増加した」と述べた。
 6月の月平均の株価指数は17,283ポイントと過去最高を更新した。中央銀行は、「中央大学の消費者マインド指数(CCI)、及び国泰金融持ち株会社の調査結果によれば、株式投資が楽観視されることから、融資残高が大幅に成長し最も重要なのは株の投資者数が明らかに増加したことで、個人投資家の資金動向を表す6月の証券振替決済預金残高は前月比467億元の増加となり、月10日間平均は3.04兆元と初めて3兆元台を突破し、過去最高となった。
 個人投資家による株式投資比率について、5月は67.2%、6月は73.7%まで大幅に上昇し、過去11年半で最高となった。一方、外資による株式投資比率は19.2%まで減少し、過去9年超で最低となった。相殺した結果、内資による株式投資が外資を上回ったこととなった。
 中央銀行の担当者は、「国民が株式市場に積極的に投資していることは主に、デイトレード、ミニ株取引の活況による若者の少額投資の増加によるものである。外資は感染状況の不確定要素を考慮し、株式市場の乱高下において、株価上昇の電子銘柄を売出して収益を得る戦略を取っている。一方、「国民は外資による株売却後、株買いを積極的に行ったことから、単なる外資の角度からみることができない」」と説明した。





金融動向

*M1A:通貨発行額。企業・個人(非営利団体含む)の当座預金および流動性預金残高の総額。
*M1B:M1aに個人の非定期性積立預金残高を加えたもの。
*M2:M1Bに企業・個人の定期性預金残高、外貨預金、外国人による台湾元建て預金残高などを加えたもの。