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2021年10月 7日更新

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 経済部統計処は9月27日、最新の工業生産動向を発表した。これによると、8月の工業生産指数は136.76、前年同月比+13.69%と指数として過去最高となった。このうち、製造業生産指数は138.34、前年同月比+14.62%と指数として二番目の高水準となったほか、両方とも19ヶ月連続のプラス成長となった。1月~8月の工業生産指数は前年同期比+15.43%となった。黄偉傑・経済部統計処副処長は、「8月の工業生産が高成長を維持した原因は主に、消費性電子新商品の在庫補填の需要増加、新興テクノロジー応用の増加、加えて世界的最終消費の持続的な拡大によるものである」と説明した。
 業種別についてみると、情報電子産業について、8月の電子部品業生産指数は前年同月比+14.91%と21ヶ月連続して二桁の成長となったほか、指数として同月で過去最高となった。これは主に、国際ブランドスマホ(iPhone)新商品発売前の在庫補填の需要増加、加えて5G、IoT、自動車用電子機器など応用チップへの需要増加がウェハーの委託生産、ICアセンブリーテストの増産、大型テレビ、ITパネルの持続的な生産をもたらしたことによるものであり、製造業生産の増加に大きく寄与した。
 伝統産業について、世界景気の回復に伴い、民間最終消費が持続的に拡大し、かつ昨年同月は工場点検によって基準値が低かったことから、化学原材料業、基本金属業はそれぞれ+17.22%、+18.14%となった。業者による投資意欲の高まり、半導体、5G関連産業自動化商機の持続拡大により、機械設備は前年同月比+31.61%と指数として同月で過去二番目の高水準となった。
 今後を展望すると、黄・副処長は、「世界は依然として新型コロナ感染拡大に覆われ、秋・冬季における感染拡大の再燃や米中貿易摩擦などの不確定要素が存在しているものの、ワクチン接種率の増加、世界経済活動再開の堅調な推移、主要国によるインフラ建設の拡大、新興テクノロジー応用の増加、及び企業デジタル化の持続、国際ブランドの消費性電子新商品の発売、中国大陸の国慶節による十一連休向け在庫補填の需要増加などは製造業生産の成長を下支えとなることから、9月の製造業生産指数は+7.9%~+12.3%、第3四半期は+12.6%~+14.1%となる見込み。また、昨年第4四半期は景気回復によって基準値が高かったことから、工業生産、及び製造業生産指数の対前年比増加幅が縮小される見通し」との見方を示した。





工業生産指数の前年比伸び率(製造業種別)