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2022年10月11日更新

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 経済部統計処は9月23日、最新の卸売・小売・飲食レストラン業動態統計を発表した。これによると、域内消費の回復、新型コロナ感染拡大の規制実施による昨年同期の基準値が低かったことにより、8月の卸売業、小売業、飲食レストラン業の売上額はいずれも同月で過去最高となり、このうち、小売業及び飲食レストラン業は同月で過去最大の増加幅となった。
 8月の卸売業売上額は1兆382億台湾元、前年同月比+0.65%と22ヶ月連続のプラス成長となり、金額ベースでは同月で過去最高額となった。このうち、域内旅行、食事会の増加、中秋節が昨年より早まったこと、川下の小売販路による在庫補填の需要増加などにより、食品・飲料及びタバコ卸売業は前年同月比+9.0%となったものの、最終消費市場の弱含み、需要の減少により、化学材料業及び機械器具業は前年同月比▲12.0%、▲1.4%となった。黄偉傑・統計処副処長は、「9月の卸売業売上額は1兆581億台湾元~1兆905億台湾元、前年同月比▲2.2%~+0.8%と引き続きマイナスとなる可能性を織り込んでいる」と述べた。
 ここで注意すべきことは、卸売業のうち、建築材料業は3月から減少トレンドとなり、7月、8月はマイナスに転じた。これについて、黄・副処長は、「需給ギャップによる価格上昇及び世界的なインフレの影響を同時に受け、外需の減少をもたらし、内需にも影響を与え、内政部営建署が発行した住宅の建築許可ライセンス枚数が漸次に減少し、7月にマイナスに転じたことは、不動産市場の好景気が悪い方向に転換し始めたことを反映している」と述べた。
 8月の小売業売上額は3,582億台湾元、前年同月比+12.02%と12ヶ月連続のプラス成長となり、同月では過去最大の増加幅となったほか、金額ベースでは同月で過去最高額となった。このうち、高級輸入車の増加、加えて業者による販促効果が売上を押し上げたことにより、自動車・バイク小売業は同+11.4%となった。そのほか、新型コロナ感染状況の緩和に伴う実店舗での消費増加、昨年同期の基準値が低かったことにより、百貨店、コンビニ、布・服飾品業、医薬品及び化粧品業の売上を押し上げた。黄・副処長は、「9月の小売業売上額は3,523億台湾元~3,622億台湾元、前年同月比+7.5%~+10.5%となる見通し」とみている。
 父の日による外食機会の増加、夏季旅行者数の増加、域内旅行補助金の支給策などによる外食の増加、基準値が低かったことから、8月の飲食レストラン業売上額は786億台湾元、前年同月比+43.60%と同月で過去最大の増加幅となり、金額ベースでは同月で過去最高額となった。このうち、レストラン業+43.6%、飲料店業+43.8%となり、ケータリング及び団体配食業は水際規制緩和に伴う機内食売上の増加により、同+42.4%となった。黄・副処長は、「9月の飲食レストラン業売上額は739億台湾元~757億台湾元と引き続き増加し、前年同月比+28.4%~+31.4%となる見込み」とみている。
 

卸売・小売・飲食レストラン業 動 態 調 査