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2022年10月11日更新

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 経済部統計処は9月23日、最新の工業生産動向を発表した。これによると、アップルなど国際大手メーカによるスマホ新商品発売の持続、加えて新興テクノロジー技術の応用及びデジタルトランスフォーメーションの増加が情報電子産業の増産をもたらしたことから、8月の工業生産指数は141.57、前年同月比+3.68%となり、製造業生産指数は143.39、前年同月比+3.87%といずれも31ヶ月連続のプラス成長となり、両方とも指数として同月で過去最高となった。
 先般、8月の工業生産指数がマイナスになりかねないと経済部の保守的な見方について、黄偉傑・経済部統計処副処長は、「国際ブランドのスマホ新商品(iPhone)の販売好調は電子部品業、特に積体電路業の増産をもたらし、いずれも過去最高を更新した。また、自動車及びその部品業は民俗月(鬼月)や中国のロックダウンによる原料供給不足の影響を受けず増産となったことから、工業生産全体の持続的なプラス成長を見守った。
 業種別にみると、情報電子産業について、8月の電子部品業生産指数は前年同月比+14.45%と34ヶ月連続してプラス成長となり、指数として同月で過去最高となったほか、製造業生産指数の成長に大きく寄与した。このうち、世界的なブランドスマホ新商品発売前による在庫補填の増加、加えて高速演算機、自動車用電子機器など応用チップへの需要増加により、積体電路業指数は前年同月比+31.50%と34ヶ月連続プラス成長となり、指数として過去最高となった。
 今後を展望すると、黄・処長は、「高速演算、自動車用電子機器など応用チップへの需要増加、加えて半導体業者による生産規模の拡大、世界的なブランド科技新商品発売の持続、中国十一連休向け在庫補填の需要増加などは製造業生産の成長を下支えとなるものの、世界的なインフレ、ロシア・ウクライナ戦争の膠着、中国によるゼロ感染策実施の継続、米中ハイテク摩擦の延長などは世界経済の成長の下振れリスクとして存在しており、引き続き密切に観察、対応する必要があると考えている。こうしたことから、9月の製造業生産指数は31ヶ月連続のプラス成長が止まる恐れがある。」との見方を示した。
 

工業生産指数の前年比伸び率(製造業業種別)