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2020年 6月 2日

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 中央銀行は5月25日、最新のマネーサプライを発表した。これによると、4月のM1b及びM2の対前年比伸び率(期中平均ベース)はそれぞれ+7.50%、+4.21%となった。これについて、中央銀行の担当者は、「新型コロナウィルスの感染が3月以降、世界的に拡大したことを受けて、国際金融市場は劇的に変動し、主要株式市場が暴落するとともに、3月の外資による株売越し額は3,591億元となり、海外送金額は103.96億米ドルとなった。4月の外資による海外送金額は4.28億元と流出が緩和し、また、銀行貸出及び投資が減速したことから、M2の対前年比伸び率はやや低下した。一方、4月に外資による株買越し額が208億元と3月の売越しから買越しに転じ、これが普通預金の増加に反映され、M1bの対前年比伸び率が上昇した」と述べた。

 個人投資家の証券投資動向を反映する4月の証券振替決済預金は、前月比275億元増加の2.27兆元となり、6ヶ月連続して過去最高と記録した。4月は、個人投資家による株式投資比率が63.6%に増加した一方、外資による投資比率は25.2%(3月29.8%)まで減少し、本国法人による投資比率が11.2%(3月13.8%)まで減少した。これについて、中央銀行の担当者は、「個人投資家の増加は、主に株価の上昇を期待して投資を増やしたことによるものである」と述べた。

 中央銀行の担当者は、「4月の普通預金が大幅に増加した原因は、主に中央銀行の政策金利の引下げに伴う定期金利の引下げにより、資金が定期預金から普通預金にシフトしたこと、ネット銀行の高金利預金が普通預金を吸収したこと、他の預金から普通預金にシフトし、株式投資の機会を狙っていることによるものである」と説明した。

 4月の普通預金残高は前月比1.154億元増加の17.44兆元と過去最高となった。一方、定期預金残高は前月比306億元減少の14.41兆元となった。元高ドル安を受けた企業及び個人による大量のドル購入により、4月の外貨預金残高は前月比746億元増加の6.28兆元となった。中央銀行の担当者は、「これは、主に企業の資金調達及び個人資産配分の調整によるものである」と説明した。

 1月~4月の超過準備額平均は677億元と過去11年(2010年)で最高となった。中央銀行の担当者は、「新型コロナウィルス感染拡大の影響を受け、世界の株式市場が軒並みに下落したことに対し、各国の中央銀行は全面的に利下げを行い、台湾の政策金利も0.25%ポイント引き下げたが、潤沢な資金供給と流動性、株式市場のファンダメンタルズの堅調さ、高い投資利回りなどにより、台湾株式市場は外資投資家の高い評価を受けている」と述べた。                  

(注)
*M1a:通貨発行額。企業・個人(非営利団体含む)の当座預金および流動性預金残高の総額。
*M1b:M1aに個人の非定期性積立預金残高を加えたもの。
*M2:M1bに企業・個人の定期性預金残高、外貨預金、外国人による台湾元建て預金残高などを加えたもの。
 


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