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2020年 12月 7日

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 中央銀行は11月5日に最新の外貨準備高統計を発表した。これによると、10月末の外貨準備高は前月比16.43億米ドル増加の5,012.41億米ドルと5,000億米ドルの大台を突破し、17ヶ月連続で過去最高額を更新した。世界ランキングでは5位を維持した。

 顔輝煌・中央銀行外為局長は、「10月の外貨準備高の増加は、主に外貨準備の投資収益の増加によるものである。10月のユーロの対米ドルレートが▲0.48%となったものの、日本円+1.2%、イギリスボンド+0.8%、人民元+1.65%の増価と相殺した結果、外貨準備高への影響は小さかった」と説明した。

 楊金龍・中央銀行総裁は立法院の答弁において、「今年は新型コロナウイルス感染の影響を受け、世界金融が動乱したことを背景として、外貨準備高のうち、米ドル保有比率が引き続き80%まで高まっており、ユーロ、日本円、イギリスボンド、人民元の保有率が比較的に少なかった。」と述べた。

 米国による金融緩和政策の持続的実施により、資金が他の資本市場に大量に流入し続けて、主要新興市場の為替変動が激しくなり、各国の中央銀行は自国通貨レートの安定を守るため、次々とドル買い自国通貨売りの市場介入を行った。そのなかで、最も顕著だったのがインドで、9月の外貨準備高は4,999億米ドルと台湾(4,995.98億米ドル)を上回り、世界ランキングでは4位に上昇し、台湾を5位に押し下げた。10月のインドの外貨準備高は持続的な市場介入により、前月比176億米ドル増加の5,175億米ドルとなった。

 台湾の外貨準備高は4月にサウジアラビアを超え、往年の5位から4位に上昇したが、5ヶ月後にインドに追い越され、再び5位に後退した。足元の世界ランキングでは、1位中国(9月末3兆1,426億米ドル)、2位日本(9月末1兆3,088億米ドル)、3位スイス(9月末9,455億米ドル)となっている。そのほか、韓国(10月末4,142億米ドル)、ロシア(9月末4,326億米ドル)となっている。

 10月の外資による株売越し額は143億米ドルとなったが、10月の株価指数は前月比30.73ポイントの上昇と資産価値が増加した。顔・局長は、「10月末の外資による株式・債券保有額(時価ベース)、及び台湾元預金残高の合計は前月比75億米ドル増加の4,965億米ドルと過去最高を更新し、外貨準備高に占める割合は99%と過去二番目の高水準となったが、韓国(150%)に比べ、台湾の状況はまだ悪くない」と述べた。



                  外貨準備高・為替レートの推移