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2022年10月11日更新

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 行政院主計総処は9月22日、最新の労働力調査を発表した。これによると、10万人超の新卒者が職探しの列に入ったことにより、8月の失業率は3.79%に上昇した。一方、季節調整後の失業率は前月比▲0.01%減少の3.67%と、直近半年で最低となった。
 陳恵欣・国勢調査副処長は、「新型コロナ感染状況の緩和に伴うビジネス活動の再開により、就職者数は月ごとに増加し、8月の就職者数は前月比5,000人の増加となったほか、業務縮小或いは工場閉鎖による非自発的失業者数は前月比5,000人の減少と、労働市場が改善していることを反映している」と述べた。
 各業種別についてみると、8月のサービス業の就業者数は前月比7,000人の増加となったが、製造業は前月比2,000人の減少となった。これは世界景気減速の影響によるものであるのかとの問いに対して、陳副処長は、「足元では、1ヶ月の数値しかなく、製造業は景気減速の影響を受けたかについて、引き続き観察する必要がある」と述べた。
 毎年の6月~8月において、10万人超の新卒者が職探しの列に入り、彼らの身分は「非労働力」から「労働力」に変わり、就職先を確保すれば、就職者となるが、確保できなかった場合は失業者となることから、就業者数、失業者数とも増加傾向となる。今年8月の就業者数は前月比5,000人の増加、失業者数は前月比1,000人の増加、失業率は3.79%の微増と例年並みではあるものの、直近10ヶ月での最高となった。
 陳・副処長は、「8月は卒業シーズンを迎え、労働市場において季節的要因の影響を受けたものの、季節調整後の失業率は3.67%と直近6ヶ月の最低となった。これは労働市場が次第に改善し、新型コロナ感染拡大の影響が依然として存在するものの、失業情勢は安定状態に既に入った」と述べた。
 また、9月を展望すると、「過去5年間のデータを見ると、新卒者が就職先を確保することにより、9月の失業率は8月より▲0.09%~▲0.28%の低下と、労働市場の改善が持続する見込み」との見方を示した。


 

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