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平成28年度/2016年度

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2016年5月20日の蔡英文総統就任式には、今井当協会理事長、古屋圭司衆議院議員(日華議員懇談会幹事長)をはじめ、我が国から約250人が参加したとされている。新政権の発足にともない、蔡英文総統は対日関係の人事を大幅に調整し、かつて総統府秘書長や国家安全会議秘書長などの要職を歴任した邱義仁氏を亜東関係協会会長に、行政院長や民進党主席を務めた謝長廷氏を駐日代表に任命し、日本との関係を重視する姿勢を打ち出した。また、立法院においても、蘇嘉全立法院長自ら対日議連(立法院台日交流聯誼会)会長に就任し、日本との議会交流を強化していく姿勢を打ち出した。

2016年2月6日に発生した台湾南部地震に際して、日本政府は、安倍総理から馬英九総統へ、岸田外務大臣から林永楽外交部長へお見舞いのメッセージを発するとともに、120万ドル相当の緊急支援を提供するなど、様々な支援を行った。また、同年4月の熊本・大分地方地震に際しては、台湾当局から6,400万円相当の義捐金が提供されたほか、6月には陳菊・高雄市長と頼清徳・台南市長がそろって熊本県を訪問し、2億円以上の義捐金を提供した。8月に来日した蘇嘉全立法院長からも、台湾住民からの義捐金として約8,000万円が熊本県に贈呈された。

熊本地震義捐金贈呈式

蘇嘉全立法院長から大橋光夫会長へ義捐金目録を贈呈

2011年3月の東日本大震災及び福島第一原発事故以来、台湾は、福島、群馬、栃木、茨城、千葉の5県産食品輸入を禁止している。2016年11月、民進党政権は、輸入規制の緩和に向けたプロセスの一環として台湾各地で公聴会を実施したものの、聴会の現場で暴力沙汰まで発生し混乱に陥り、輸入規制の緩和は見送りとなった。日本側からは、科学的根拠に基づく規制緩和が一日も早く実現されるよう、あらゆる機会を捉えて累次台湾側に申し入れている。

参考:
​日本産食品

2017年3月1日から3日にかけて日台漁業委員会第6回会合予備会合及び本会合が東京で開催され、日台民間漁業取決めの適用水域において日台双方の漁業者が遵守すべき操業ルールの見直し等に関して意見交換が行われた。特に焦点となった八重山北方三角水域の操業ルールについては、日台での「公平利用」の実現を目指して引き続き議論していくことを前提に、実質2016年と同様のルールが維持されることになった。

2016年4月25日、沖ノ鳥島周辺の我が国排他的経済水域で違法操業していた台湾漁船を我が国が拿捕したことを受けて、退任を目前に控えた馬英九総統(当時)は、沖ノ鳥島は「島」ではなく「岩」であるとし、日本側による台湾漁船拿捕は不当であると強く非難、公船を派遣して台湾漁船の保護に当たらせると表明した。これに対し、5月に政権を引き継いだ蔡英文総統は、日本との話し合いを通じて台湾漁業者の権益維持に努めていく姿勢を強調するとともに、海洋をめぐる様々な問題を協議する場として、当協会と亜東関係協会との間で「日台海洋協力対話」を新たに立ち上げることを決め、同年10月31日に東京で第一回会合が開催された。

2016年11月30日に署名した「言語教育の交流と協力に関する覚書」に基づき2017年2月に当協会と独立行政法人国際交流基金は、言語教育に関する日台間の具体的な交流・協力事業として、台湾側・亜東関係協会及び教育部の全面的協力を得ながら、台湾の高校に日本人ティーチング・アシスタントを派遣する「日本語パートナーズ」派遣事業を開始した。

青少年交流では、外務省の2016年度「対日理解促進交流プログラム(JENESYS2016)」の一環として、中華経済研究院と当協会が協力し、日本国際協力センターが実施機関となって台湾青少年(学生、若手社会人)199名が日本に招聘され、また、熊本県崇城大学の学生・教員26名が台湾に派遣された。また、公益財団法人全国修学旅行研究協会の最新の調査によれば、平成27年度に海外修学旅行・海外研修で台湾を訪問した我が国の高校は317校、人数は38,528人となり、平成22年度(83校、9,744人)からの5年間で約4倍増と急成長した。また、平成27年に修学旅行で日本を訪問した台湾の高校も257校、9,391人に達し(台湾国際教育旅行連盟調べ)、近年、高校レベルでの日台交流が急速に発展してきている。

現在台湾には、計11の大学(台湾大学(台北)、政治大学(台北)、台北大学、台北城市科技大学、中興大学(台中)、台中科技大学(台中)成功大学(台南)、中山大学(高雄)、淡江大学(台北)、輔仁大学(台北)、東海大学(台中))に日本研究センターが設置されており、様々な日本研究活動に取り組んでいる。人材育成拠点としては、中山大学、中興大学、台湾大学が日本研究単位プログラムを開講しているほか、政治大学に日本研究修士・博士学位プログラムが、淡江大学、台中科技大学に日本研究に関する修士課程がそれぞれ設置されている。

文化交流では、2014年6~11月に台北・国立故宮博物院「神品至宝」特別展が日本で開催されたのに続き、故宮南院(於:嘉義県)において、「日本美術の粋―東京・九州国立博物館精品展」が2016年12月10日から2017年3月5日まで開催され、国宝18件、重要文化財44件を含め、東京・九州両国立博物館が所蔵する151件の美術品が展示された。また、NHK交響楽団が、1972年以降としては初めてとなる台湾公演を2016年6月3~4日に行い、蔡英文総統らがこれを鑑賞した。

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当協会は、日本の地方の魅力をPRするための事業として、2017年3月25~26日にかけて、台北市内で「多彩日本」イベントを開催した。あかま二郎総務副大臣、邱義仁亜東関係協会会長らが開幕式に出席したほか、開幕前日夜には、元サッカー日本代表の中田英寿氏が台湾各界のオピニオン・リーダーを日本酒でもてなすプレイベントも実施された。

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平成28年春及び秋の外国人叙勲において、羅福全・元亜東関係協会会長及び呉阿明・自由時報董事長の旭日重光章をはじめ、4名の方々が受章された。

平成28年外国人叙勲における台湾の受章者
平成28年秋の外国人叙勲における台湾の受章者

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2016年に日本を訪問した台湾人は、417万人、日台双方の往来も600万人を突破し、過去最高を記録した。2016年12月には在留邦人数が17,799名に達した。

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2016年は日台産業協力架け橋プロジェクトとして沖縄のオンリーワン企業、デジタルコンテンツ、食品関連産業、アナログ新技術、水ビジネス及びロボット・スマートオートメーションの6分野において台湾産業界との交流、ビジネスマッチング等を実施した。

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2017年4月、日台間の航空路線は27路線となっている。