本文へスキップします。

【全】言語リンク
【全・日】検索フォーム
検索キーワード
【全・日】ヘッダーリンク
【全】言語リンク-SP
【全・日】検索フォーム-SP
検索キーワード
よく検索される語
【全・日】ヘッダーリンク-SP
承認:エディタ
更新日時

2022年9月1日更新

コンテンツ
 経済部統計処は8月23日、最新の工業生産動向を発表した。これによると、7月の工業生産指数は135.90、前年同月比+1.12%となり、製造業生産指数は136.88、前年同月比+1.03%といずれも30ヶ月連続のプラス成長となり、両方とも指数として同月で過去最高となった。
 業種別にみると、情報電子産業について、7月の電子部品業生産指数は前年同月比+9.26%と33ヶ月連続してプラス成長となり、指数として同月で過去最高となったほか、製造業生産指数の成長に大きく寄与した。このうち、スマホ新商品の在庫補填増加、高速演算機、自動車用電子機器など応用チップへの需要増加により、積体電路業指数は210.91、前年同月比+21.89%と33ヶ月連続プラス成長となり、指数として過去最高となった。TFT-LCD(液晶パネル)はテレビ、ノートパソコンなどへの需要減少により減産となったことから、液晶パネル及びその部品業指数は79.06、前年同月比▲41.92%と4ヶ月連続のマイナスとなり、指数として2020年3月以降で最低となった。
 ノートパソコンへの需要減少により、SSD(ソリッドステートドライブ)が減産となったものの、クラウドサービスへの需要増加がサーバー、ルーター、交換器及びパソコン設備部品生産の持続増産をもたらしたことから、パソコン電子産品及び光学製品業は前年同月比+12.20%と30ヶ月連続のプラス成長となった。
 伝統産業について、最終需要の減少、業者による在庫調整、加えて一部工場の設備メンテナンスによる稼働停止により、化学原材料業は同▲18.36%となり、基本金属業は同▲19.55%と両方とも8ヶ月連続のマイナスとなった。半導体産業による生産拡大及び自動化設備への需要増加が生産設備関連の増産を押し上げて指数としては同月比で過去2番目の高さとなったものの、動力工具の一部得意先の在庫調整による受注が減少したことから、機械設備業は同▲6.71%と3ヶ月連続のマイナスとなった。
 業者による夏季販促の実施及び新車の販売好調が小型車、電動小型車及び小型貨物車などの増産、輸出受注の増加をもたらしたことから、自動車及びその部品業は前年同月比+7.16%と2ヶ月連続のプラス成長となった。
 黄偉傑・経済部統計処副処長は、「世界的なブランドスマホ新商品が続々と発売されていること、新興テクノロジー技術の応用及び企業のデジタル化への持続的な転換、及び半導体業者による持続的な生産拡大などは情報電子業の増産を下支えとなるものの、世界経済にはロシア・ウクライナ戦争の膠着、世界的にインフレ圧力が高止まりしていること、産業サプライチェーンの在庫調整、新型コロナ感染拡大の繰り返しなどの不確定要素が存在し、最終需要を抑制し、製造業生産に頭打ちとなることから、8月の製造業生産指数は137.4~141.40、同▲0.5%~+2.4%となる見込み」との見方を示した。


工業生産指数の前年比伸び率(製造業業種別)