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承認:エディタ
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2021年10月 7日更新

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 中央銀行は9 月23日、最新のマネーサプライを発表した。これによると、8月のM1B及びM2の対前年比伸び率(期中平均ベース)はそれぞれ+15.39%、+8.44%に低下し、両方とも昨年12月以降(直近9ヶ月)での最低となった。中央銀行の担当者は、「これは主に、昨年の基準値が高かったこと、及び普通預金の増加率が減少したことによるものである。普通預金残高は21.49兆元に増加し、22ヶ月連続して最高額を更新したものの、年増率では7月(16.36%)を下回り、15.53%と直近9ヶ月での最低となった」と述べた。
 個人投資家の資金動向を表す8月の証券振替決済預金残高は前月比564億元増加の3.13兆元と10ヶ月連続して過去を更新し、個人投資家による株式投資がますます拡大し、8月の株価指数(242ポイントの上昇)に大きく寄与した。特に、ミニ株取引は2020年10月26日に開放した後、資本金の少ない者の投資誘致効果が大きく発揮され、今年8月末までの10ヶ月の投資額が月ごとに最高額を更新し、残高は6,300億元の大幅増となったほか、直近2年間の累計額は1兆元台を突破した。
 中央銀行の担当者は、「直近の証券振替決済預金残高の増加、及び個人投資家による株式投資比率が6割超を占め、6・7月はあと少しで7割になるまで増加したことからみて、個人投資家による株式投資の増加を浮き彫りになったが、外資の影響力が低下したというわけではない」と述べた。
 8月の外国人による台湾元建て預金残高は前月比271億元増加の2,811億元となり、前年同月比+27.1%となった。これは主に、外資が現金配当を取得後、資金を一時的に口座にストックし、投資のチャンスを狙うことによるものである。
 8月のM1B及びM2の日平均残高はそれぞれ23.85兆元、52.38兆元と両方とも過去最高額となり、国内の資金が依然として潤沢であることを反映している。一方、中央銀行の担当者は、「株式市場の変動は完全に資金の流動によるものではなく、国際的な新型コロナ感染状況の変化、経済情勢やその発展、地政学リスク、最近の中国恆大集団デフォルト危機、及び米連邦準備理事会の結論などは株式市場にある程度影響を与える」と強調した。





金融動向


(注)
*M1A:通貨発行額。企業・個人(非営利団体含む)の当座預金および流動性預金残高の総額。
*M1B:M1aに個人の非定期性積立預金残高を加えたもの。
*M2:M1Bに企業・個人の定期性預金残高、外貨預金、外国人による台湾元建て預金残高などを加えたもの。
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