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令和4年11月1日更新

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 行政院主計総処は10月6日、最新の物価調査結果を発表した。同調査によると、9月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比+2.75%と前月に比べて+0.24%ポイントの上昇となったものの、2ヶ月連続して3%台を下回った。一方、季節調整後の消費者物価は前年同月比+2.75%と、前月に比べて+0.03%ポイントの上昇となった。1~9月の消費者物価は前年同期比+3.06%となった。
 行政院物価安定チームが注視している17項目の重要民生物資価格は前年同月比+5.84%と過去95ヶ月以来の最高となった。このうち、鶏肉は直近19ヶ月で最高、サラダ油、調理油は過去163ヶ月で最高、トイレットペーパー、ティッシュペーパー及びタオルペーパーは直近37ヶ月で最高となった。曹志弘・主計総処総合統計処専門委員は、「サラダ油は主に大豆から出来ているが、上昇のピークは6月ごろであり、今後の上昇幅は顕著に拡大しないだろう」とみている。
 9月の生産者物価指数(PPI)は前年同月比+9.98%と、前月と比べて+1.34%ポイントの上昇となった。1~9月のPPIは前年同期比+11.63%となった。卸売物価(WPI)は前月比+1.76%となり、季節調整後の卸売物価は前年同月比+12.82%、前月に比べて+1.64%ポイントの上昇となった。1~9月の卸売物価は前年同期比+13.70%となった。
 曹志弘・主計総処総合統計処専門委員は、「9月の消費者物価(CPI)が上昇した原因は主に、台風、豪雨により食物類価格が暴騰し、消費者物価上昇の半分に寄与した。8月末、及び9月上旬の台風に伴う豪雨は物価を押し上げたものの、被害が深刻ではなかったため、物価上昇率は微増となった。9月の消費者物価が上昇した原因はインフレ圧力の上昇ではなく、天候不順による野菜類価格の上昇がインフレ率の上昇を押し上げた」と説明した。
 今後を展望すると、曹・専門委員は、「今後の天候が安定すれば、10月の消費者物価は9月を下回る見込み。今年の消費者物価上昇のピークは第2四半期であり、予測では、第4四半期の上昇幅は第3四半期を下回る見込み。また、輸入物価(米ドルベース)の上昇幅は明らかに縮小したものの、台湾元レートの減価により、台湾元ベースの輸入物価は依然として約2割近い上昇幅を維持した。域内における輸入インフレの強みは顕著に緩和していなかったものの、国際原材料価格が引き続き下落基調となれば、物価上昇圧力の緩和にプラスとなるが、米ドル指数上昇の強みにより、主要通貨の対米ドルベースは多く減価となり、台湾元だけのものではない」と述べた。
 

物価動向