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2020年4月13日

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 中央銀行は3月25日、最新のマネーサプライ統計を発表した。これによると、新型コロナウィルスの感染拡大により、外資が大量に流出したことを受けて、2月のM1b及びM2の対前年比伸び率(期中平均ベース)はそれぞれ+7.00%、+4.35%と低下した。金融監督管理委員会の統計によると、2月の外資流出額は38.93億米ドルとなったものの、台湾経済のファンダメンタルズは堅調であり、市場の安定性、潤沢な資金供給などにより、2月の金融機関の貸出及び投資は前月比+0.83%、前年比+5.48%となった。

 2月の台湾株価指数は200ポイント超の下落となったものの、月平均では11,624ポイントと5ヶ月連続で11,000ポイント台を維持した。個人投資家の証券投資動向を反映する2月の証券振替決済預金は、前月比533億元増加の2.15兆元と引き続き過去最高額を更新した。中央銀行の担当者は、「これは、主に台湾の株式市場が経済の安定成長、新型コロナウィルス感染拡大の影響が他国と比較して安定していること、個人投資家や企業は資金を口座にストックし、次の投資機会を狙っていることによるものである」との見方を示した。

 2月の普通預金残高は前月比2.164億元増加の17.19兆元と17兆元の大台を突破し、過去最高額となった。定期預金残高は前月比1.681億元増加の14.43兆元となった。これについて、中央銀行の担当者は、「新型コロナウィルスの感染拡大の先行きが不透明であるため、市場が様子見として、資金を普通預金或いは定期預金にストックしたことによるものである。」と述べた。

 外資による株売りを受けて海外送金が増加したため、2月の外国人による台湾元建て預金残高は前月比453億元減少の1,701億元と2年半ぶりの低水準となった。中央銀行の担当官は、「2月の株売りを受けて外資流出額は1,300億元となったことから、2月の外国人による台湾元建て預金残高は前年比▲6.8%となったものの、外資による株式投資額は26.4%と1月の水準を維持した。また、個人投資、及び、法人の投資はそれぞれ59.3%、14.3%となった。2月の外貨預金は前月比▲778億元の減少となった。これは、主に為替レートの変動による資産配分の調整、及び、企業による買掛金の支払いによるものである。」と述べた。




金融動向表[PDFファイル]