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2020年 6月 2日

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 経済部統計処は5月25日、最新の工業生産動向を発表した。これによると、4月の工業生産指数は107.30、前年同月比+3.51%となった。また、製造業生産指数は108.37、前年同月比+4.15%となり、工業生産、及び、製造業生産ともに3ヶ月連続のプラス成長となり、同月の過去最高水準となった。

 経済部統計処の担当官は、「4月の工業生産指数がプラス成長となったことは、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、世界の需給バランスがタイトとなり、また、石油価格の低迷、伝統産業の生産が頭打ちとなった一方で、遠距離サービス及びハイエンド半導体生産への需要増加による情報電子産業の増産をもたらしたことによるもの」と説明した。

 王淑娟・経済部統計処副処長は、「本年の積体電路業の生産は昨年を上回り、パソコン電子産品及び光学製品業による生産ラインの台湾移転、振替受注の増加、新型コロナウイルスの感染拡大を受けた遠距離サービス産業への需要増加などが製造業生産指数の上昇を支え、工業生産指数を押し上げた」と説明した。

 情報電子産業のうち、積体電路業生産指数は135.72、前年同月比+32.27%となり、6ヶ月連続で二桁の成長となった。また、電子部品業は同+22.15%となった。今後、生産シーズンに入る一方、パソコン電子業は1年以上二桁成長を維持しており、また前年の基準値が高いことから、プラス成長は維持するものの、増加幅は縮小すると見込まれる。

 伝統産業が新型コロナウィルスの感染拡大から大きく影響を受けたことについて、王・副処長は、「欧米各国は3月以降のロックダウンによって需要が急減し、また、国際原油価格の大幅な下落を受けて、最終需要の急減をもたらした。紡績業、石油及び石炭製品業、自動車及びその部品業、機設備業は、それぞれ同▲33.09%、▲16.74%、▲21.1%、▲14.1%と二桁の大幅減となった。また、基本金属業及び化学原材料業も、それぞれ同▲6.08%、▲5.7%と減少幅が拡大した。今後を展望すると、5G通信、高速運算、AIなどの新興科学技術への需要の拡大、遠距離サービスへの需要の継続により、電子産業の生産は引き続き増産となるものの、新型コロナウィルスの感染拡大の影響は消費から生産に拡大し、国際原材料価格の動向及び貿易摩擦の再燃への懸念などが製造業生産に影響を与えるため、引き続き注視が必要」と述べた。
 


工業生産指数の前年比伸び率(製造業種別)