行政院主計総処は 4月22日、最新の労働力調査を発表した。3月の失業率は前年同月比3.72%となり、季節調整後の失業率は同3.76%と直近10ヶ月の最高となった。これは新型コロナウィルス感染の影響が労働市場に拡大しつつあることを反映している。
3月の就業者数は前月比1万人の減少となり、このうち、宿泊・飲食レストラン業は5,000人の減少と業種別で最多となり、次いで製造業が2,000人の減少、倉庫運輸業が2,000人の減少、卸売業が1,000人の減少となった。
新型コロナウィルス感染拡大の影響、及び、無給休暇の労働者の増加により、3月における経済要因による週35時間以下の短時間労働者は前月比3.5万人増、前年比7.2万人増加の26.1万人と過去15ヶ月で最高となった。
陳恵欣・国勢調査専門委員は、「17年前の非典型(SARS)肺炎発生の期間において、労働参加率が低下した一方、失業率は上昇しなかったが、今回の新型コロナウィルスの感染拡大の影響を受けて、労働参加率、失業率ともに上昇し、その影響はSARS期間を大幅に上回る可能性がある」と述べた。
雇用動向表[PDFファイル]