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2022年5月6日更新

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 行政院主計総処は4月8日、最新の物価調査結果を発表した。同調査によると、国際原油価格の高騰による石油商品価格の値上がり、2月の寒波が延長した影響による野菜価格の持続的な上昇により、3月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比+3.27%と過去10年(115ヶ月)で最大の上昇幅となり、8ヶ月連続して2%の警戒線を突破した。外食価格は前年同月比+5.26%と過去13年で最大の上昇幅となり、2008年12月と同程度の上昇幅となった。
 曹志弘・主計総処総合統計処専門委員は、「ロシア・ウクライナ戦争が爆発した後、国際農工原材料価格が急騰し、石油価格は一時1バレル=120米ドルとなったことから、3月の卸売物価(WPI)及び輸入価格はそれぞれ+13.89%、+17.24%の大幅増となった。域内の物価上昇圧力は確実に大きくなったことから、4月のCPIは引き続き+3%台を維持し、通年のピークは第2四半期となる見込み」と述べた。また、「3月の消費者物価が上昇した要因は、国際原油価格の高騰に伴う石油商品価格の値上がりのほか、2月の寒波の延長により、3月の野菜価格が上昇し、飼料コスト増及び供給不足による卵価格の急騰、加えてに肉類価格の持続的な上昇による外食価格の上昇幅が継続的に拡大したことによるものである。年増率から見れば、最近の外食価格の上昇は明らかなものの、前月比では上昇幅が引き続き縮小していることから、外食価格のピークは第3四半期となり、第4四半期には下落に反転する見通しである。また、生産者物価指数(PPI)及び卸売物価(WPI)がいずれも2月より上昇した原因は、主に農工原材料価格がロシア・ウクライナ戦争の影響によるものであり、国内原材料価格は輸入物価の持続上昇により引き続き上昇する見込み。石油輸出国機構(OPEC)の石油価格は1バレル=126米ドルから約100米ドルに下落し、その他農工原材料価格がやや下落したものの、依然として高水準にある。原材料価格が明らかに下落しないと、業者はコスト増を売値に引き続き転嫁するものの、ほかの国に比べて、台湾の物価上昇率は比較的に安定している」と述べた。
 行政院物価安定チームが注視している17項目の重要民生物資価格は前年同月比+3.76%と2018年10月以降最大の上昇幅となった。このうち、卵、歯磨き粉、サラダ油、調理油、小麦粉と調製小麦粉、パン、ティッシュとペーパータオルはいずれも顕著な上昇となった。国際パルプ価格の急騰によるティッシュ価格の押し上げにより、3月のトイレットペーパー、ティッシュ、ペーパータオル価格は前年同月比+4.06%と過去30ヶ月以来最大の上昇幅となった。曹・専門委員は、「3月のティッシュペーパー指数は118.55と2018年、2019年のティッシュ騒動時のピークを突破した」と率直に述べた。


                          物価動向