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2020年 6月 2日

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 行政院主計総処は 5月22日、最新の労働力調査を発表した。これによると、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う景気減速により、サービス業の就業者数が大幅に減少し、非自発的失業率が過去9年で最高となった。また、失業者数全体が48万人に突破したことから、4月の失業率は前年同月比4.03%と同月で過去7年の最高水準となった。

 陳恵欣・国勢調査専門委員は、「宿泊・飲食レストラン業、卸売業、及び、旅行会社関連のサービス業は新型コロナウィルス感染拡大による業務の縮小により、4月のサービス業就業者数は前年比3.4万人の大幅減と過去9年で最大となったことを受けて、就業者数全体は前年比4.6万人の大幅減となった」と説明した。

 主計総処の担当者は、「新型コロナウィルスの感染拡大による生産や消費の減速により、各業種の雇用が減少したことから、4月の失業者数は48.1万人に増加し、過去6年で最多となった」と説明した。

 注意すべきは、直近2年の工場縮小や閉鎖による非自発的失業者数は約10万人となっていたが、今年の3月は11万人に、4月は14.6万人に増加し、過去9年で最高となっている。これは景気減速による企業のリストラが厳しくなりつつあることを反映している。

 陳・専門委員は、「失業者数の大幅増加により、4月の失業率が4.03%(3月3.72%)と過去7年で最高となったほか、季節調整後の失業率は4.10%に上昇し、過去6年で最高となった」と述べた。

 4月の各失業関係の指数が過去最高となったことについて、主計総処の担当者は、「雇用の減少及び失業者数の増加ともに過去6年~9年の最高となり、また、金融危機時の失業率(5%超)を上回ったことから、当面、失業を改善することは難しいだろう」との見方を示した。

 陳・専門委員は、「新型コロナウィルス感染拡大による業務の縮小を受けて、4月における経済要因による週35時間以下の短時間労働者は前月比14万人増加の40万人となった。今後を展望すると、5月は悪化しないものの、卒業シーズンの到来に伴い、6月の失業状況を観察する必要がある」と述べた。
 


雇用動向表