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2021年 4月 6日更新

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 中央銀行は3 月24日、最新のマネーサプライを発表した。これによると、世界各国が金融緩和政策の拡充によりホットマネーが他国に大量に流入したことから、株式市場の資金を表す2月のM1b対前年比伸び率(期中平均ベース)は+18.57%と過去11年(2010年4月以降)で最高となり、通貨供給量を表すM2の対前年比伸び率(期中平均ベース)は+9.12%と過去21年半(1999年8月以降)で最高となった。

 2月の月平均の株価指数は前月比529ポイント増加の16,081ポイントと過去最高を更新した。個人投資家による経済面への高いマインドにより、2月の証券振替決済預金残高は前月比450億元増加の2兆8,097億元と過去最高額を更新した。また、2月の普通預金残高は前月比1,006億元の20兆4,318億元となった。定期預金残高は前月比3,970億元増加の27兆9,235億元となり、政府預金を合わせた国内預金残高は49兆7,225億元と過去最高額を更新した。

 蔡恵美・中央銀行経済研究処長は、「2月のM1b及びM2の対前年比伸び率とも上昇した原因は、主に旧正月による資金への需要増加、通貨供給量の増加によるものである。M2の対前年比伸び率が1999年8月以来の最高となったことは、主に国内資金が金融危機発生時期よりも緩和していることによるものであるが、これは台湾だけではなく、新型コロナウイルス感染の拡大により、世界各国とも金融緩和政策を拡充しているため、世界的に発生していることである。また、M1bの対前年比伸び率が+18.57%となったことは主に、旧正月向けの通貨供給量の大幅増、及び証券振替決済預金残高が過去最高となったことに関係して発生した普通預金(前年比+18.87%)の大幅増によるものである。」と説明した。
金融監督管理委員会の統計によると、昨年2月の新型コロナウイルス感染の拡大による外資純流出額(38.97億米ドル)に比べ、今年2月の外資純流出額は僅か0.21億米ドルと明らかに減少した。

 中央銀行の統計によると、2月の外貨預金残高は前月比2,202億元増加の6兆7,724億元と2ヶ月連続して最高額を更新した。これについて、蔡処長は、「これは主に、1月、2月の輸出が好調で、一部の業者は資金を外貨預金口座にストックしたことによるものである」と述べた。

 


                      金融動向表


(注)
*M1a:通貨発行額。企業・個人(非営利団体含む)の当座預金および流動性預金残高の総額。
*M1b:M1aに個人の非定期性積立預金残高を加えたもの。*M2:M1bに企業・個人の定期性預金残高、外貨預金、外国人による台湾元建て預金残高などを加えたもの。