経済部統計処は4月25日、最新の卸売・小売・飲食レストラン業動態統計を発表した。これによると、3月の卸売業売上額は1兆1,537億元、前年同月比+12.93%と17ヶ月連続のプラス成長となり、金額ベースでは同月で過去最高となった。小売業売上額は3,420億元、前年同月比+4.82%となり、飲食レストラン業売上額は697億元、前年同月比+6.79%といずれも金額ベースでは同月で過去最高となった。
百貨店による母の日向け販促イベントの前倒しの開催、高級ブランド品及びスマホ新商品の販売好調が百貨店、布・服飾品業、情報通信及び家電設備業売上額とも二桁の成長をもたらしたことから、3月の小売業売上額は3.420億元、同月で過去最高額となった。第1四半期の小売業売上額は1兆485億元、前年同期比+3.90%と金額ベースでは過去最高となった。
ここで注意すべきことは、小売業うちのネットショップ業は、業者によるショッピングプラットフォームの整備及び品目の増加により、第1四半期のネットショッピング業売上額は1,097億元、前年同月比+16.5%と小売業全体を上回り、売上額全体の10.5%を占めた。
飲食レストラン業のうち、レストラン業は業者による新規店舗の展開、ホワイトデーによる販促イベントの実施により同+6.5%となった。飲料店は業者による新規店舗の展開、ニューブランドの打ち出しにより、同+7.2%となった。ケータリング及び団体配食業売上額は予想を上回る売上好調により、同+12.1%となった。これは主に、機内食の団体配食業が異業種との連携による小売販路を実施したことによるものである。第1四半期の飲食レストラン業売上額は2,174億元、前年同期比+4.93%と金額ベースでは同期で過去最高となった。
黄偉傑・経済部統計処副処長は、「3月の卸売業売上額が過去最高額となった原因は主に、最終需要の持続的な拡大、新興テクノロジー応用の持続的な拡大、加えて国際原材料価格が高水準で推移していることにより、機械器具、建築材料業卸売業とも大幅に成長し、建築材料卸売業は同+24.7%となった。第1四半期の卸売業売上額は3兆1,402億元、前年同期比+11.18%と金額ベースでは同期で過去最高となった」と述べた。また、「今後を展望すると、革新的な技術応用、デジタル商機の持続的な拡大、最終需要の持続的な拡大、加えて国際原材料価格の高騰が持続されることから、卸売業売上額は前年同月比+4.7%~+7.7%と引き続きプラスを維持する見込み」との見方を示した。