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2021年 9月 1日更新

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 経済部統計処は8月23日、最新の工業生産動向を発表した。これによると、7月の工業生産指数は133.39、前年同月比+13.93%となった。このうち、製造業生産指数は134.34、前年同月比+15.02%と両方とも同月で過去最高となったほか、18ヶ月連続のプラス成長となった。統計処の担当者は、「これは主に、遠距離商機の持続的な拡大、加えて世界経済の堅調な回復による主要産業の増産が製造業全体への活況をもたらしたことによるものである」と説明した。
 業種別についてみると、情報電子産業について、7月の電子部品業指数は155.45、前年同月比+16.80%と20ヶ月連続して二桁の成長となったほか、指数として同月で過去最高となり、製造業生産の増加に大きく寄与した。このうち、積体電路業が同+16.30%と21ヶ月連続して二桁の成長となった。これは主に、5G装置、高速演算、IoT、自動車用電子機器など応用チップへの需要増加、加えて消費性電子商品のメモリー容量の引き上げによるものである。また、テレワーク、オンライン教育、在宅レジャー・娯楽への需要増加により、液晶パネル及びその部品業は同+20.78%となった。パソコン電子産品及び光学製品業指数は189.74、前年同月比+5.10%と18ヶ月連続のプラス成長となり、指数として過去最高となったものの、ノートパソコンは材料不足による減産が一部の増加幅を相殺した。下半期において、Windowsシステムの改定、商業用ノートパソコンの商機拡大、電子新商品の持続的な発売は生産増加を押し上げるものの、基準値が高かったことにより、増加幅を相殺される見込み。
 伝統産業について、世界景気の回復に伴い、最終消費が持続的に拡大し、かつ昨年同月は工場点検によって基準値が低かったことから、基本金属業、化学原材料業はそれぞれ+28.79%、+11.73%となった。半導体、5G産業自動化の商機拡大により、機械設備は132.86、前年同月比+29.02%と指数として同月で過去最高となった。自動車及びその部品業は同+22.06%となった。これは主に、国内の感染状況が緩和し、業者による販促イベントの打ち出しにより、大幅な需要増加をもたらしたことによるものである。
 今後を展望すると、黄偉傑・経済部統計処副処長は、「最近、デルタ型変異株ウィルスが世界各国に継続的に蔓延するものの、世界ワクチン接種率の増加、主要国による経済刺激策の施行により、世界経済の安定成長が持続される見込み。また、科学技術新商品の発売に伴い新興科学技術応用の持続拡大が製造業の増産を維持することから、8月の製造業生産指数は+12.4%~+14.6%と19ヶ月連続のプラス成長となる見通し」との見方を示した。
 統計処の調査によると、8月の生産指数に対する業者の見方は増加10.6%、横ばい75.8%、減少13.6%となった。製造業生産動向指数について、社数ベースでは48.5、生産高ベースでは51.7%と8月の生産指数は7月より増加する見通しである。




工業生産指数の前年比伸び率(製造業種別)