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令和4年11月1日更新

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 経済部統計処は10月24日、最新の工業生産動向を発表した。これによると、世界的な最終需要の減少、サプライチェーンの在庫調整により、9月の工業生産指数は132.10、前年同月比▲4.80%となり、製造業生産指数は133.98、前年同月比▲4.83%といずれも31ヶ月連続のプラス成長が止まったものの、両方とも同月で過去2番目の高水準となった。
 9月の生産指数がマイナスに転じたほか、今年第3四半期の工業生産指数は136.56、前年同月比▲0.01%と12四半期連続のプラス成長が止まった。一方、第3四半期の製造業生産指数は138.15、前年同月比+0.03%と13四半期連続のプラス成長となり、指数として同期で過去最高となった。
 業種別にみると、情報電子産業について、消費性電子産品への需要減少により、電子部品業は前年同月比▲2.97%となったものの、世界的なブランドスマホ新商品発売前による在庫補填の増加、加えて高速演算、自動車用電子機器などのための応用チップへの需要増加により、積体電路業指数は219.85、前年同月比+5.9%と35ヶ月連続プラス成長となり、指数として同月で過去最高となった。データセンターにかかる関連設備への需要増加、加えて原材料不足問題の緩和により、サーバー、交換器、ルーター等の増産により、パソコン電子産品及び光学製品業の生産指数は230.80、前年同月比+20.16%と32ヶ月連続のプラス成長となり、指数として同月で過去最高となった。
 伝統産業について、化学原材料業、基本金属業はそれぞれ▲23.82%、▲22.81%といずれも10ヶ月連続のマイナスとなった。業者による設備投資意欲の低下により、機械設備業は同▲4.67%と5ヶ月連続のマイナスとなった。一方、域内自動車市場の活況により、9月の自動車及びその部品業は同+7.78%と4ヶ月連続のプラス成長を見守った。
 黄偉傑・経済部統計処副処長は、「5G、高速演算、自動車用電子機器など応用チップへの需要増加、加えて国際ブランド消費電子新商品の発売継続が製造業生産の下支えとなるものの、世界的なインフレ圧力の上昇、ロシア・ウクライナ戦争の膠着、中国によるゼロコロナ政策実施の継続が引き続きマーケット成長の進捗を攪乱し、世界経済減速のリスクを拡大することから、10月の製造業生産指数は130.65~134.65、前年比▲5.0%~▲2.0%といずれも2か月連続のマイナス基調となるが、通年から見て、プラス成長を維持する可能性はある。」との見方を示した。
 

工業生産指数の前年比伸び率(製造業業種別)