本文へスキップします。

【全】言語リンク
【全・日】検索フォーム
検索キーワード
【全・日】ヘッダーリンク
【全】言語リンク-SP
【全・日】検索フォーム-SP
検索キーワード
よく検索される語
【全・日】ヘッダーリンク-SP
承認:エディタ
更新日時

2021年12月 8日更新

承認:エディタ
コンテンツ
 経済部統計処は11月23日、最新の卸売・小売・飲食レストラン業動態統計を発表した。これによると、10月の卸売業売上額は1兆205億元、前年同月比+14.31%と12ヶ月連続のプラス成長となり、金額ベースでは同月で過去最高となった。黄偉傑・経済部統計処副処長は、「これは主に、世界景気の堅調な回復に伴う最終需要の拡大、国際ブランドスマホの出荷好調、国際原材料価格の高水準での推移、半導体商品価格の上昇などにより、機械器具業は同+17.9%、建築材料業は同+41.4%、化学材料業は同+29.3%と卸売業全体に大きく寄与したことによるものである」と説明した。
 ここで注意すべきことは、自動車用ウェハーの供給不足により、輸入車の供給が減少となったことから、10月の自動車・バイク卸売業売上額は前年同月比▲17.2%と2ヶ月連続のマイナスとなった。黄・副処長は、「これはウェハーの供給不足のほか、港運コンテナ不足問題も自動車・バイク卸売業売上額に影響を与えており、引き続き注意を払う必要がある」と述べた。
 新型コロナウイルス感染状況の緩和、及び振興五倍券の発給により、10月の飲食レストラン業売上額は676億元、前年同月比+1.41%と5ヶ月連続のマイナスが収束し、プラス成長となり、金額ベースでは同月で過去最高となった。
経済部の担当者は、「店内飲食制限の解除により、飲食レストラン業売上額が明確に回復し、10月の飲食レストラン業はようやく(対前年比)プラス成長に好転した。レストラン業及び飲料店売上額は外食消費の増加、業者の販促イベントの実施による集客効果により、それぞれ+1.3%、+2.6%となった。一方、ケータリング及び団体配食業は宴会活動、機内食の減少により、同▲0.8%となった」と述べた。
黄・副処長は、「新型コロナウイルス感染状況及び防疫措置の緩和による実店舖での消費が拡大し、加えて業者による販促の実施により、10月の小売業売上額は3,730億元、前年同月比+6.65%と2ヶ月連続のプラス成長となり、金額ベースでは同月で過去最高となった。このうち、総合小売業売上額は1,307億元、前年同月比+5.44%とマイナスを収束し、プラス成長となり、金額ベースでは同月で過去最高となった。一方、自動車・バイク小売業売上額は輸入車の減少により、同▲8.1%となった」と述べた。また、五倍券による最終需要への拡大効果について、黄・副処長は、「業者に対するアンケート調査の結果によると、売上にプラスと思う小売業者は24.3%、うち飲食レストラン業が31.7%と最も高い比率を占め、売上増加幅は約10%~20%となる見込み」と述べた。
11月を展望すると、黄・副処長は、「卸・小売・レストラン業ともにプラス成長を維持する見込みで、卸売業は国際原材料価格の持続上昇、加えてクリスマス、元旦の消費ピーク向けの在庫補填の増加により、成長基調を維持し、また、小売業、飲食レストラン業は振興五倍券、農産地方イベント券の経済効果により、プラス成長を継続し、11月の卸売業は+7.5%~+10.5%、小売業は+3.5%~+6.5%、飲食レストラン業は+2%~+5%となる見込み」との見方を示した。





卸売・小売・飲食レストラン業動態調査