経済部統計処は2月24日、最新の工業生産動向を発表した。これによると、1月の工業生産指数は105.58、前年同月比▲1.51%となった。このうち、積体電路業の増産により、1月の製造業生産指数は前年同月比▲1.28%と予測を上回ったが、工業生産、及び、製造業生産とも2ヶ月連続のプラス成長が止まり、マイナスに転じた。また、2月は、新型肺炎の感染拡大を受けて、製造業が大きく影響を受けると見込まれている。
王淑娟・経済部統計処副処長は、「1月の工業生産がプラス成長からマイナスに転じたことは、主に旧正月連休による稼働日数の減少(5日減)によるものである。また、伝統産業の需要減少により、1月の機械設備業、自動車及びその部品業、基本金属業、化学原材料業は、それぞれ同▲30.23%、▲20.15%、▲8.79%、▲3.16%となった。一方、1月の電子部品業は前年同月比+17.73%と過去34ヶ月で最大の増加幅となった。また、積体電路業は同+30.11%の大幅増と製造業生産に大きく寄与し、製造業の減少幅を縮小させた」と説明した。
2月の電子部品業の生産について、王副処長は、「積体電路業によると、2月の生産がフル稼働となり、また、昨年2月の材料不足による減産や旧正月による稼働日数の減少に伴う基準値の低さもあり、今年2月の電子部品業は二桁の成長を維持し、製造業生産は+18%~+23%となる見込み」との見方を示した。
工業生産指数の前年比伸び率(製造業業種別)