経済部統計処は2月1日、最新の工業生産動向を発表した。これによると、2022年12 月の工業生産指数は129.62、前年同月比▲7.93%と4ヶ月連続のマイナスとなった。これは主に、世界的なインフレ及び利上げの影響を受けて、最終需要が減少し、産業サプライチェーンによる在庫調整の持続、業者による投資の延期、加えて昨年基準値が高かったことによるものである。一方、2022年上半期が好調だったことにより、2022年の工業生産指数は132.87と過去最高となり、前年比+0.88%と3年連続のプラス成長となった。
12月の製造業生産指数は131.99、前年同月比▲8.40%と4ヶ月連続のマイナスとなった。一方、2022年の製造業生産指数は135.05と過去最高となり、前年同月比+0.89%となった。
最終需要の減少、業者による在庫調整の加速という製造側の動きについて、黄偉傑・経済部統計処副処長は、「統計のよると、2022年12月の製造業在庫率は同年の11月、2021年同月に比べ、高くなったことは主に、先進的な製造への需要が増加し、全体の在庫率の増加を押し上げたことによるものである。一方、伝統産業について、12月の在庫率が2021年同期の水準に戻っていなかったものの、11月より低下し、伝統産業による在庫調整のテンポが速いが、情報通信産業はそれほど速くないと見えてきた」と述べた。
今後を展望すると、黄・副処長は、「新興科学技術の応用、及びデジタルトランスフォーメーション商機が引き続き拡大しているものの、世界経済の成長にはインフレなど多く不確定要素が存在することから、1月の製造業生産指数は111.8~115.8、前年同月比▲17.4%~▲20.2%となる見込み」との見方を示した。
工業生産指数の前年比伸び率(製造業業種別)