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地方自治体から台湾へ!
~地方自治体職員が日本台湾交流協会を紹介します~

名 前:正岡 和也
所 属:台北事務所
派遣元:愛媛県 


1.<はじめに>

 愛媛県庁から出向し、2018年4月から日本台湾交流協会で勤務しております、正岡と申します。最初の1年間は東京本部に、2019年4月からは台北事務所で勤務しています。
 愛媛県では、これまで消費者行政、自然保護、救急・災害医療に関する分野等、地域に密着した業務を担当してきました。逆にいつか愛媛県以外の地域(特に海外)を視野に入れた国際交流に関する業務にも携わってみたいと思っていたところ、日本台湾交流協会への出向が決まりました。国際交流の仕事をしたいといっても、自分の中では愛媛県内で外国人と交流するイメージしかなく、自分自身が海外で働くことになるとは想像もしていませんでした。そのため当初かなり驚きましたが、とても貴重な機会をいただいたことに感謝しています。



2.<日本台湾交流協会台北事務所について>

 台北事務所は、例えるならば大使館に相当する機関として、日台双方を最前線でつなぐ役割を担っています。さまざまな省庁・機関から派遣されている日本人職員、日本語が流ちょうな台湾人スタッフが多く働いています。日本台湾交流協会での勤務を開始するまで中国語を全く勉強したことがなく、さらに国際交流に関する業務経験もありませんでしたが、周りから幅広くサポートをいただきながら安心して業務に取り組むことができています。


3.<担当業務について>

   台北事務所では、主に奨学金に関する業務を担当しています。この奨学金は、日本へ留学し、研究を行うことを通じて、将来日本と台湾との架け橋となり、世界の発展に貢献するような人材を育成することを目的としています。奨学金の広報から卒業後の進路のフォローアップまで、日々業務に取り組んでいます。日本台湾交流協会の業務を進めていく中で、過去に奨学金で日本へ留学し、現在も各界で活躍されている方とお会いすることもあり、奨学金事業が日台関係に長期的に影響を与えるとても重要な事業の一つと認識させられることが多くあります。
 また、日本の高校生や大学生が研修旅行で訪台した際には、台湾の概況や歴史などのブリーフィングをしています。私自身も学生時代そうでしたが、高校や大学の授業で台湾について学ぶ機会が少ないため、日本の学生さんに対し、台湾と日本には強い結びつきがあることを少しでも伝えられるよう努めています。準備や説明をする度に、台湾の様々な側面に私自身も気付かされます。
 他にも、台北事務所の2階には、日本の書籍・新聞・DVDを幅広く揃えたライブラリーがあり、ライブラリーの管理に関する業務も担当しています。主に台湾の方々が、書籍などを通してさらに日本に親しみを持ってもらうことを目的として開館しています。さらに多くの方にとって身近で、気軽に利用しやすい場所となることを目指しています。
 私の担当業務の一部をご紹介しましたが、いずれも良好な日台関係の基礎をさらに強くする可能性を秘めており、自分がさらに何ができるか考えることにやりがいを感じています。

 
 
(2階ライブラリーには、日本に関する書籍が充実しています。) 


4.<台湾、台北での生活について>
   台湾は日本との間で歴史的な積み重ねがあり、各地でその様子を見ることができます。私自身もこれまで北投温泉、日月潭、嘉義など、休日に愛媛県とつながりのある場所を訪れて、観光を楽しんでいます。
 また、愛媛県の観光名所や物産をPRするイベントに参加することもあり、言語的には拙いながらも台湾現地の人と少しでも交流できた時のうれしさは並々ならぬものがあります。その度に、もっと深くコミュニケーションが取れるよう、中国語の勉強を一層頑張りたいと思います。
 台湾に来る前は、海外で生活すること自体に不安を感じていましたが、実際に台湾で生活してみると、日本に似た部分が多く、また、台湾人の方々は気さくで関わりやすく、日本人にとってここまで生活しやすい地域は珍しいのではないでしょうか。

 
 
(愛媛県物産フェアの様子。愛媛県のゆるキャラ「みきゃん」は、台湾でも人気です!) 
 

5.<勤務して感じていること>

   台北事務所で勤務していると、各省庁、地方自治体等全国からさまざまな機関の関係者が多く訪台しているのをよく目にします。台湾が親日的であり、文化・経済・教育等さまざまな分野で交流を始めやすいところという認識が、日本全体に深く浸透しているということだと思います。また、台湾のさまざまな場面において、台湾にとっても日本がかなり近い存在であるということを、勤務していく中で強く感じています。日本と台湾との間で長年にわたって良好な関係が築かれてきたからこその賜物ですが、今後各分野でさらに交流を深めていくためには、各自治体の強みや持ち味が何か、具体的にどのように交流を深めていきたいのか、いろいろな角度から客観的に見極めていく必要があると思います。その点台北事務所は、さまざまな取組みや情報に触れることができるため、今後愛媛県と台湾のつながりを強くするために何ができるか考えるには絶好の機会だと感じています。在任期間中、今後の愛媛県の県政に活かせることを少しでも多く学び、吸収し続けていきたいです。
 


  〈人事交流に関するお問い合わせ先〉
 公益財団法人 日本台湾交流協会 総務部人事担当
 03-5573-2600