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2022年4月6日更新

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 中央銀行は3 月24日、最新のマネーサプライを発表した。これによると、2月のM1Bの対前年比伸び率及びM2の対前年比伸び率(期中平均ベース)はそれぞれ+11.08%、+7.67%とそれぞれ18ヶ月、15ヶ月ぶりの低水準となった。個人投資家の資金動向を表す証券振替決済預金残高は前月比523億元増加の3兆1,889億元と過去最高額となった。これは主に、2月の株価指数が再度18,000ポイント台に上昇したが、月末のロシア・ウクライナ戦争による株価の暴落により、個人投資家は次々と市場から撤退し資金を口座にストックしたことによるものである。
 中央銀行の担当者は、「2月のM1B及びM2の対前年比伸び率がそれぞれ低下したことは主に、銀行貸出及び投資の減少によるものであり、このうち、普通預金年増率の微増は主に、銀行による大口預金の優遇金利策の実施、域内経済活動の再開、業者による売上収入の増加によるものである。一方、定期預金の微減は主に、輸出入の二桁成長に伴う資金需要により、外貨預金に振替えたことから、2月末の外貨預金残高は7.5兆元と過去最高額となった」と説明した。
 2月の普通預金残高は前年同月比+11.22%と4ヶ月連続の減少が止まり、残高は22.73兆元と28ヶ月連続して最高額を更新した。定期預金残高は14.80兆元と過去最高額となった。中央銀行の担当官は、「経済活動の再開、輸出の好調が各項目の預金残高の増加につながった」と述べた。
 2月の証券振替決済預金残高の増加について、中央銀行の担当官は、「2月の株価指数が上昇していたものの、月末のロシア・ウクライナ戦争により世界的に株価が暴落し、個人投資家は市場から撤退し資金を口座にストックし、次の投資チャンスを狙うため、月末に証券振替決済預金残高が急増した」と述べた。
 2月の日次平均の株式取引高は前月比162億元増加の2,936億元と1月を上回り、月平均の株価指数は18,056ポイントと過去二番目の高水準となった。月初の株価上昇に伴い、2月の個人投資家による株式投資比率は1月の60.3%から61.5%に微増した。昨年ピーク時の70%に対して、今年の株式市場は劇的に変動し、自然人(個人投資家)による株式投資は保守的となったものの、昨年5月の証券振替決済預金残高は3兆元超となり、今年は概ね3~3.2兆元で推移し、民衆が株投資を積極的に行っており、投資収益を求めることは国内経済のファンダメンタルズの堅調、投資家による株式市場への高いマインドを反映している。
 中央銀行の担当官は、「2月のM1B及びM2の日平均残高はそれぞれ25.5兆元、54.76兆元と引き続き最高額を更新し、市場における資金は依然として潤沢である」と強調した。

(注)
*M1A:通貨発行額。企業・個人(非営利団体含む)の当座預金および流動性預金残高の総額。
*M1B:M1aに個人の非定期性積立預金残高を加えたもの。
*M2:M1Bに企業・個人の定期性預金残高、外貨預金、外国人による台湾元建て預金残高などを加えたもの。
 

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