中央銀行は5月5日に最新の外貨準備高統計を発表した。これによると、株式市場の回復、主要通貨の対米ドルレートの増価により、4月末の外貨準備高は前月比13.97億米ドル増加の4,817.82億米ドルとなり、11ヶ月連続で過去最高額を更新したほか、世界ランキングでは5位から4位にアップした。
世界ランキングでは、中国(3月末3.06兆米ドル)、日本(3月末1.2962兆米ドル)、スイス(3月末7,912億米ドル)、台湾(4月末4,817.82億米ドル)、サウジアラビア(3月末4,622億米ドル)の順となった。
顔輝煌・中央銀行外為局長は、「4月の外貨準備が増加した原因は、主に外貨準備の投資収益の増加、及び、オーストラリアドルなどの主要通貨の対米ドルレートが増価し、米ドル換算後の資産価値が総じて増加したことによるものである」と説明した。
4月は米ドルが反転して減価となり、ユーロが▲1.03%となった以外、主要通貨の対米ドルレートは、オーストラリアドル+6.17%、カナダドル+2.24%、日本円+1.71%、イギリスポンド+1.21%、人民元+0.58%と多くが増価した。
楊金龍・中央銀行総裁は立法院の答弁において、「外貨準備の資産配分は国際金融情勢に応じて随時調整しており、新型コロナウィルスの感染が拡大して以降、米ドルの保有比率を80%まで高め、次いで、ユーロ(5%)、人民元、日本円、イギリスポンド、オーストラリアドルの順となっている。為替相場の変動は外貨準備高の増減に影響を与える」と述べた。
4月の株価指数の+13.23%の上昇を受けて、外資による株式・債券保有額(時価ベース)、及び、台湾元預金残高の合計は、前月比522億米ドル増加の4,027億米ドルとなり、外貨準備高に占める割合は前月比9%ポイント上昇の84%となった。
外貨準備高・為替レートの推移