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2021年 6月22日更新

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 経済部統計処は5月24日、最新の工業生産動向を発表した。これによると、4月の工業生産指数は122.80、前年同月比+13.62%となった。このうち、製造業生産指数は124.78、前年同月比+14.24%と両方とも指数として同月で過去最高となり、15ヶ月連続のプラス成長となった。経済部の官員は、「これは主に、世界景気の安定した回復、消費の拡大、新興科学技術の持続応用、遠距離商機の拡大によるものである」と説明した。
 業種別についてみると、情報電子産業について、4月の電子部品業は前年同月比+15.72%と製造業生産の増加に大きく寄与した。これは主に、5G、高速演算、自動車用電子機器など応用チップへの需要増加、及び消費性電子メモリー容量の引上げにより、積体電路業が同+16.02%となったことによるものである。また、液晶パネル及びその部品業はテレワーク、オンライン教育、在宅経済の持続的な需要拡大により、前年同月比+26.37%となった。パソコン・電子産品及び光学製品業はテレワーク、オンライン教育、企業による自動化などへの需要増加、業者による生産拡大があったものの、スマホレンズの減産が一部の増加幅を相殺したことにより、同+6.7%となった。
 伝統産業について、4月の化学原材料業は前年同月比+15.89%となった。これは主に、石油化学、ゴム・プラスチック原材料などの川下産品からの需要増加、アジア原材料工場の定期点検による振替生産の増加、昨年一部石油化学工場の定期点検や新型コロナウイルスの感染拡大による受注減少による基準値が低かったことによるものである。機械設備業は景気回復、世界製造活動の再開、半導体及び5G関連産業による設備自動化への需要増により、同+26.03%となった。
 また、基本金属業は川下の機械、自動車、家電製品、建築などへの需要増加が川上の鉄鋼商品価格及び増産を押し上げたことにより、同+15.94%となった。自動車及び部品業は小型電動自動車、小型車の販売好調、自動車部品業も組み立て工場からの受注増加、輸出コンテナの不足問題が一時的に緩和し、増産となったことにより、同+33.76%となった。
 今後を展望すると、黄偉傑・経済部統計処副処長は、「主要経済国による経済刺激策の施行は世界経済回復力の下支えとなるほか、台湾のハイテク半導体の優位性、5G、高速演算、IoTなど新興技術応用の持続拡大、消費需要の回復は製造業の持続増産をもたらす。しかし最近、国内において新型コロナウイルスの感染が拡大しており、かつ米中貿易摩擦及び科技覇権競争も持続していることから、製造業生産に与える影響を密切に観察し、対応する必要がある。以上のことから、5月の製造業生産指数は+14.4%~+17.8%の間となる見込み。製造業調査の結果によると、足元では、新型コロナウイルス感染拡大による産業への影響は限られており、5月の生産指数に対する業者の見方は増加13.6%、横ばい74.8%、減少11.6%となった。製造業生産動向指数について、社数ベースでは51.0、生産高ベースでは52.1と5月の生産指数は4月より増加する見通しである」と述べた。





工業生産指数の前年比伸び率(製造業種別)