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令和2年度/2020年度

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(1)

令和2年における日台間の人的往来は、新型コロナウイルス感染症の影響により、訪台日本人が対前年比87.6%減の約27万人(台湾交通部観光局統計)、訪日台湾人も対前年比85.8%減の約69万人(日本政府観光局統計)、合計した日台の人的往来は対前年比86.3%減の96万人といずれも大幅な減少となった。ただし、訪台外国人数では日本が11年ぶりの1位、訪日外国人数では台湾が5年ぶりに韓国を抜いて2位となるなど、コロナ禍においてもその存在感は互いに大きいといえる。

(2)

日台間の市民感情は引き続き良好であり、駐日台北経済文化代表事務所が令和2年11月に日本国内で行った世論調査では、日本人の77.6%が台湾に「親しみを感じる」と答え、また73.6%が日台関係を「良好」と答えた。台湾住民も総じて親日的であり、とりわけ若い世代の日本に対する関心は高い。

(3)

台湾から多大な支援が寄せられた東日本大震災から10年の節目となる令和3年、台湾に改めて謝意を伝えるとともに日台の友情を深めるため、当協会ではオリジナルの広報ロゴを制作し、台北101での点灯式(1月23日)、2021台北国際アニメフェスの出展(2月4~8日)、日台友情をプロモーションする動画の公開(2月10日)、台北市華山1914園区での東北友情特別展示及び屋外音楽会&マーケット(3月10~21日)を行うなど、台湾において「日台友情」をテーマとする一連の活動を実施している。 

参考:日台友情主なイベント

(4)

日本と台湾の地方自治体間交流について、令和2年は新型コロナウイルス感染症の影響で日台の往来が困難な状況にありながらも、宮城県栗原市と南投市、富山県氷見市と高雄市鼓山区がオンラインで姉妹都市提携や友好交流を締結する(当協会調べ)等、交流が進んでいる。

参考:日本の自治体と台湾の姉妹(友好)都市交流等一覧

(5)

文化・スポーツ交流面では、台湾住民の日本文化への関心は引き続き高い。特に、2020東京オリンピック・パラリンピック競技大会に関し、台湾を相手とするホストタウン数は28自治体と世界最多であり、新型コロナウイルス感染症に伴う水際措置の影響により往来が困難な状況にありながらも、オンラインを活用したホストタウン交流が行われている。

(6)

経済面でも日台は互いに非常に重要なパートナーである。日本側統計によれば、令和2年の日台間貿易総額は7.6兆円であり、コロナ禍においても前年並みを維持したほか、日本にとって台湾は中国、米国、韓国に次ぐ第4位の貿易パートナーである。我が国の令和2年の対台湾投資においては、金額ベースでは9.6億ドル、件数ベースでは283件と、令和元年を下回る結果となった。主な投資案件は、日系電機メーカーによる同社台湾法人への大型投資、日系半導体メーカーによる台湾系電子部品メーカーへの大型投資等が挙げられる。

(7)

2020年1月11日の総統選挙で再選した蔡英文総統の2期目の就任式が5月20日に開催された。就任式は、新型コロナウイルス感染症対策のため海外からの来賓を招かない形で開催されたが、大橋光夫会長や古屋圭司日華議員懇談会会長(衆議院議員)らからビデオメッセージを送り、その他の海外要人らのメッセージとともに式典において放映された。

(8)

2020年7月30日、李登輝元総統が逝去した。これを受け、8月9日、森喜朗元総理大臣を団長とする日本台湾交流協会・日華議員懇談会弔問団が訪台した。また、9月18日から19日にかけて、森元総理を団長とする弔問団が再度訪台し、19日に台北で開催された李登輝元総統告別追悼式に参加した。

(9)

2015年に米台間で立ち上げられた人材育成の枠組みであるグローバル協力訓練枠組み(GCTF)は、2019年以来当協会も共催に加わり、2020年6月、GCTF成立5周年を迎えるに当たって泉裕泰当協会台北事務所代表、呉釗燮台湾外交部長及びクリステンセン米国在台協会(AIT)台北事務所長と共同で記者会見を開催し、共同声明を発表した。2020年は、新型コロナウイルス感染症による影響があったものの、計7件のバーチャル・セミナーを開催した。

(10)

2011年3月の東日本大震災及び福島第一原発事故以来、台湾は、福島、群馬、栃木、茨城、千葉の5県産食品の輸入禁止を継続しており、2018年11月には同措置の継続を求める公民投票が賛成多数で可決された。我が国は、早期の規制解除に向け、科学的根拠の提示や東北地方・日本食品の魅力PRを通じ、台湾与野党及び世論への働きかけを続け、2020年11月には公民投票法が定める住民投票可決措置の拘束期間(2年間)が満了したものの、依然解決には至っていない。

(11)

2021年1月、立法院において、「第10期立法院台日交流聯誼会成立大会」が開催された。今期の聯誼会は、王金平元立法院長、蘇嘉全前立法院長が名誉会長を、游錫コン立法院長が会長を務め、台湾立法委員113名中95名が参加している。成立大会では、古屋圭司日華議員懇談会会長からもビデオメッセージが寄せられた。

(12)

新型コロナウイルス感染症が世界的に拡大するなか、いち早い入境制限や厳格な貿易措置、先進的なマスク配給システムなど、台湾の新型コロナ対策が奏功しているとして、日本でも注目された。台湾当局は世界各国に対して積極的な医療物資支援を行う中、日本に対しても2020年4月にマスク200万枚等を寄贈した他、地方当局、民間レベルでも防疫物資の支援が行われた。

(13)

令和2年春及び秋の外国人叙勲において、林碧炤氏(旭日重光章)、謝牧謙氏(旭日中綬章)、劉耀祖氏(旭日双光章)及び丘如華氏(旭日単光章)の4名の方々が受章された。また、令和2年秋の叙勲において、日台学術交流の功労を称えられ若林正丈氏(瑞宝中綬章)が受章された。

(14)

令和2年度日本台湾交流協会表彰において、台湾史研究会、下村作次郎・天理大学名誉教授、橋本靖男・元日華議員懇談会事務局長、一龍斎貞弥・講談師、柳亭市弥・落語家の1団体及び4名の方々が受賞された。