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2021年 3月 8日更新

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  中央銀行は2 月26日、最新のマネーサプライを発表した。これによると、株式市場の活況、外資の大量流入により、1月のM1b対前年比伸び率(期中平均ベース)は+17.81%と129ヶ月の最高となり、M2の対前年比伸び率(期中平均ベース)は+8.84%と257ヶ月の最高となった。両者の差は8.97ポイントまで拡大し、127ヶ月で最大の差となった。

 中央銀行の担当者は、「1月のM1b及びM2の対前年比伸び率とも上昇した原因は、主に外資純流入の増加、銀行の貸出及び投資の増加によるものである。また、市場における潤沢な資金供給と流動性、株式市場の活況、輸出の活況に伴う投資資金の需要増加、不動産貸出の増加、個人の住宅ローン及び理財による信用貸付も増加したことなども上昇の一因である。足元のM1b及びM2 の日平均残高はそれぞれ22.61兆元、50.44兆元と長期で高水準を維持しており、株式市場の今後の活況に有利となることを示している。このうち、1月の普通預金残高は20.33兆元と20兆元台を突破し、前年同月比+19.79%と130ヶ月で最大の増加幅となり、金額として15ヶ月連続して最高額を更新した。これは定期預金と普通預金金利の差が小さく、資金を流動性の高い普通預金にシフトし、投資や理財配置に振り向けたいとの意思を反映している」と述べた。

 個人投資家の証券投資動向を反映する1月の証券振替決済預金残高は前月比1,116億元増加の2.76兆元と過去最高額と更新した。中央銀行の担当者は、「1月の個人投資家による株式投資比率が先月の67.4%から64.7%に減少したものの、依然として高い比率を占めており、且つ2020年末までの個人投資者数は339万人と過去最多となった」と指摘した。

 1月の月平均の株価指数は15,552ポイントと過去最高を更新し、日次平均の株式取引高は3,538億元と3,000億元台を突破し、過去最高額となったほか、融資残高も2,639億元と過去68ヶ月で最高となった。

 中央銀行の担当者は、「1月の外国人による台湾元建て預金残高は前月比316億元の増加と過去29ヶ月で最高となった。1月の外資による株売り越し額は1,131億元となったものの、資金を海外に送金せず、大量に流入したことは台湾株式市場へのマインドが高く、投資のチャンスを狙っていることを示している。ここで注意すべきことは、2月の株式市場には新型コロナウイルスの感染状況など不確定要素が多く、また、経済回復、及び米国の利上げなどは株式市場の投資利益の低下をもたらすだろう」とみている。


                      金融動向表


(注)
*M1a:通貨発行額。企業・個人(非営利団体含む)の当座預金および流動性預金残高の総額。
*M1b:M1aに個人の非定期性積立預金残高を加えたもの。*M2:M1bに企業・個人の定期性預金残高、外貨預金、外国人による台湾元建て預金残高などを加えたもの。