本文へスキップします。

【全】言語リンク
【全・日】検索フォーム
検索キーワード
【全・日】ヘッダーリンク
【全】言語リンク-SP
【全・日】検索フォーム-SP
検索キーワード
よく検索される語
【全・日】ヘッダーリンク-SP
承認:エディタ
検索候補
更新日時

2020年 7月 2日

コンテンツ
  行政院主計総処は 6月22日、最新の労働力調査を発表した。これによると、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、5月の失業率は前年同月比4.07%と2ヶ月連続して4%台を超え、同月で過去8年の最高水準となった。また、季節調整後の失業率は4.16%に上昇し、2013年11月以降の最高となった。

  陳恵欣・国勢調査副処長は、「5月の失業率は引続き上昇したものの、上昇幅は前月の0.31%ポイントから0.04%ポイントに低下し、失業者数の増加幅も3.6万人から5,000人に減少した。また、5月の経済要因による週35時間以下の短時間労働者は45.6万人の増加と過去最多となったものの、増加幅は前月の13.9万人から5.6万人に減少した。これは、新型コロナウィルスの感染拡大が労働市場への影響は依然としてあるものの、その影響力は徐々に低減しつつあることを反映している」と説明した。

  5月のサービス業就業者数は4,000人の増加となり、前月までの3ヶ月連続の減少が止まった。このうち、宿泊・飲食レストラン業は1,000人の増加となった。一方、製造業は6,000人の減少となり、4ヶ月連続の減少となった。これについて、陳・副処長は、「台湾において、新型コロナウィルス感染の影響が緩和し、内需産業の稼働が再開したものの、世界経済の減速、産業サプライチェーンの断絶などにより、台湾の製造業就業者数の減少は明確には改善しておらず、今後の製造業の就労動向を注視する必要がある」と述べた。

  新型コロナウィルス感染の影響は緩和しているものの、卒業シーズンの到来に伴い、10万人超の新卒者が労働市場に流入することが失業率の上昇を押し上げるか否かについて、陳・副処長は、「過去5年間において、6月の失業率は前月比0.06%~0.09%ポイント程度上昇していることから、6月の失業率は引続き上昇する可能性が高い」との見方を示した。

  5月の世界各国の季節調整後の失業率について、台湾(4.16%)は、カナダ(13.7%)、米国(13.3%)、韓国(4.5%)、香港(5.9%)を下回っている。