みなさん、こんにちは!台北事務所の柴原です。
突然ですが、みなさんは初めての国や地域へ海外旅行するときに、事前にその地域のことを本やインターネットで調べますか?
気候・風習・食べ物…、気になることはたくさんありますが、私は挨拶などの簡単な言葉を話せるよう、調べて覚えるようにします。
台湾では、日常生活から日本語に馴染みのある方も多く、相手が日本人だと分かると日本語を使って気軽に声をかけてくれることがあります。
特に台北の観光地では流暢な日本語で接客してくれることも多いですよね。
見知らぬ土地で日本語で話しかけてくれる方がいる、それだけで嬉しい気持ちになるのはきっと私だけではないと思います。
同じように、日本人が台湾の方々と接する時に現地の言葉で挨拶したら喜んでもらえるはず!!
そこで今日は、台湾の方とちょっと距離が縮まるかもしれない、覚えておいて絶対損しない、台湾の挨拶20言語(漢民族・原住民族)~「こんにちは」編~をご紹介させていただきます!
point
台湾は多民族社会なので、中国語以外にもたくさんの言葉が使われています。
※日本のみなさんに分かりやすいように、読み方をカタカナで表現しました。
原住民族の言葉は日本語にない音も多く、無理矢理カタカナをふったところがあるため、実際聞いた時と差が多少あるかもしれませんが、ご理解いただければ嬉しいです。
漢民族
漢民族からは4つの「こんにちは」をご紹介します。
中国語
これはみなさんご存じですね。
ちなみに台湾では比較的フランクな表現の「哈囉(hello)」も日常的に使われています。
台湾(閩南)語
台湾語は中国語の次によく使われている言葉です。
客家語
hakka.jpg?822)
(▲義民廟総本山)
馬祖語(福州語)
maso.JPG?539)
(▲「台湾のギリシャ」とも称される馬祖の芹壁村)
離島の馬祖では運が良ければ「藍眼淚(青の涙)」という、夜に海が青く光る現象を見ることができます。
詳細は以下のブログで紹介しています。
以上が漢民族の「こんにちは」です。
やはり言葉がどことなく似ていますね。
原住民族
日本語では「先住民」と呼びますが、現地での呼び方を尊重し「原住民族」とさせていただきます。
台湾には2014年時点で16の原住民族が存在すると政府が認定しています。
16民族の言語には42の方言があるそうなのですが、今回は各民族につき1言語を紹介いたします。
※「お元気ですか?」という意味の「你好嗎?」も含む
▼ちょっと雑ですが、私が以前作成した分布図があるので、どの地域にどのような原住民族の方が居住しているのか参考にしてみてください。
山の民族
タイヤル(泰雅)族
taiyaru.jpg?928)
(▲烏来の教会。日本語の影響で「kyokay」と書いてある)
新北市烏来区、宜蘭県南澳郷、南投県埔里鎮より北の山間部に居住
セデック(賽德克)族
sedekku.jpg?815)
(▲廬山温泉にあるセデック族のモニュメント)
Sndamac su bale?
スンダマッツバレー
南投県仁愛郷あたりで、台湾中部および東部地域に居住
日本語とセデック語で構成される映画「セデック・バレ」をご存じの方も多いと思います。
タロコ(太魯閣)族
花蓮県の太魯閣渓、立霧渓などに居住
サイシャット(賽夏)族
saisyatto.jpg?746)
(▲苗栗県の南庄老街にあるポスト)
So’o kayzaeh ay?
ソオーガイザッハイ
新竹県と苗栗県の県境の山間部に居住
ブヌン(布農)族
Adu masial kasu?
アドゥマシアルガス
中央山脈の両側に居住
サオ(邵)族
sao.jpg?881)
(▲日月潭)
南投県の日月潭あたりに居住
ツォウ(鄒)族
嘉義県の阿里山、高雄市の桃源郷、那瑪夏郷あたりに居住
カナカナブ(卡那卡那富)族
mamanʉng kara kasu?
ママーヌンガラガース
高雄市那瑪夏郷の楠梓仙渓両岸に居住
サアロア(拉阿魯哇)族
高雄市桃源郷高中里、桃源里、那瑪夏郷に居住
ルカイ(魯凱)族
屏東県、高雄県、台東県あたりに居住
パイワン(排灣)族
nanguanguaq sun?
ナンワンワクスーン
屏東県、台東県あたりに居住
平原の民族
アミ(阿美)族
花蓮県、台東県あたりに居住
ドラマ「路~台湾エクスプレス~」で登場した原住民族はこちらのアミ族です。
サキザヤ(撒奇萊雅)族
花蓮県の奇莱平野あたりに居住
クヴァラン(噶瑪蘭)族
花蓮県、台東県の海岸沿いに居住
プユマ(卑南)族
puyuma.jpg?790)
(▲プユマ族の伝統的な集会場)
台東県の平野に居住
海の民族
ヤミ(雅美)族またはタオ(達悟)族
tao.jpg?269)
(▲ヤミ族の伝統的な船「チヌリクラン」)
蘭嶼島に居住
以上が台湾原住民族の「こんにちは」です。
漢民族の「こんにちは」は似ているのに対し、原住民族は各民族で全く異なる言い方をすることが分かりました。
おわりに
いかがでしたでしょうか?
日本人観光客が普段訪れるような場所では使う機会がほとんどない言語もありますが、中国語だけではなく、多言語に触れることで、私は台湾を今までよりちょっと理解できた気がしました。
今回ご紹介した台湾の挨拶、中国語では相手が複数になると「ニーハオ」ではなく、「ニーメンハオ」に変化するなど、環境によって同じ言語の中でも様々な言い方をすることがあるため、あくまでひとつの参考としていただければ幸いです。
今回の「こんにちは」編に引き続き、次回は「ありがとう」編もお届けしたいと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました!!
このブログを書いたのは…

柴原・台北事務所派遣員
趣味:旅行
最近はまっていること:日本時代に建てられた神社巡り、原住民の部落巡り